映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「天国と地獄」
(1963年)午前10時の映画祭
1963年3月1日公開(143分)
人質事件を扱った
黒沢明監督の傑作サスペンス。
高度成長期の横浜。
ナショナル・シューズの
権藤専務(三船敏郎)は、
会社の経営権を握るため、
5000万円を準備していた。
その夜、自分の息子と
間違えられて
運転手の息子が誘拐され、
身代金3千万円を要求される。
苦悩の末、
権藤は運転手のために、
捻出した5千万から
3千万円を用意する。
犯人は、
巧みに捜査チームを誘導し、
お金を7㎝幅以下のカバンに
入れるよう指示する。。。。。
50年以上も
前の作品とは
思えない
完璧な展開。
前半の豪邸での
事件発覚と
人々のそれぞれの
人間模様。
後半、
鉄道を巧みに使った
身代金受け取りと
捜査チームの
地道な犯人探し。
150分は
アッという間で、
傑作中の傑作と
呼ばれる所以外。
黒沢の
ヒューマニズムや
詳細な描写を
見せるだけでなく、
エンタメ性も高い。
三船の他、山崎努、
香川京子、江木俊夫、
仲代達也、三橋達也、
志村喬らと豪華キャスト。
当時、
麻薬の巣だった
黄金町(地獄)から、
高台の豪邸
(天国)を
毎日見上げていた
犯人の動機にも、
運転手のために
会社を追われる
ことになる権藤にも
肩入れしたくなく
不朽の名作。
超お薦めです。
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