映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「8 1/2」
伊仏合作(1963年制作)
午前10時の映画祭
2020年8月2日公開(140分)
F.フェリーニの傑作
がニュープリントで
蘇った。
新作映画の構想に
行き詰った
映画監督グイド
(マルチェロ
・マストロヤンニ)は
湯治場に療養に
やってくる。
新作の撮影準備を
進めてから
5か月が過ぎ、
クランクインが
遅れているにも
かかわらず、
愛人や妻、
知人たちの幻影に
悩まされ映画の
構想はまったく
まとまらない。
療養中も亡き両親の
姿や少年時代の
思い出がよみがえり、
彼は混乱してしまい。。。。。
高校生の時に、
この難解な映画を
分かった風な
顔していたが、
実際は理解
できていなかった。
そして年を重ね、
ようやく理解できる
年齢に達した
ということか。
40歳過ぎの
グイドの人生だが、
それに絡んだ
多くの人たち、
特に女性を
中心に描かれる。
フェリーニ本人の
半自伝的作品とも
言われるが、
監督の仕事を
していれば、
美しい女優さんが
役欲しさに次々と
現れるのだろう。
特に筆者が
好きだった
CCことクラウディア
・カルディナーレの
シーンは、
急に音楽が消え、
彼女の美しい映像に
集中することができる。
グイドの妻には
「男と女」の
アヌーク・エーメ。
そして音楽は、
ニーノ・ロータで
多彩な楽曲を使う。
群像劇で多くの
登場人物が
出てくるし、
夢と現実の境目も
難解な理由だろう。
ストーリーを
追い過ぎず、
映像や音楽を
楽しむ芸術作品。
ロケット打ち上げ台の
スペクタクルなシーンや、
有名なラストの
全員で輪になっての
踊りなど、
目に焼き付く
シーンも多い。
自分が死んだ時に、
これまでの人生に
影響した人たちが
現れてくれたら、
お葬式とは違った
意味で楽しい
お祭り騒ぎになる。
まさに人生の
混沌を描いた作品で、
世界の映画に
大きなインパクトを
残した功績は大きい。
アカデミー賞
外国映画賞ほか、
多数受賞の作品は、
フェリーニ作品に
興味のある方、
出ている俳優さんが
一人でも
分かる方なら、
チャレンジして
みてください。
タイトルの
「8 1/2」は、
監督9作目だが、
共同監督作も
あるので、
8.5作目という意味。
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