映画を愛して、映画大好きだからこそ！
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀｀*)
「あちらにいる鬼」
（R-15）
2022年11月11日公開（139分）
瀬戸内寂聴らを
モデルにした
小説の不思議
人間ドラマ。
人気作家
・長内みはる
(寺島しのぶ)は、
講演旅行で
知り合った作家
・白木篤郎
(豊川悦司)と
男女の仲になる。
一方、
篤郎の妻
・笙子(広末涼子)は
夫の奔放な
女性関係に
気付きながらも、
夫婦として
穏やかな生活を
続けていた。
しかし
みはるにとって、
篤郎との関係は
「書くこと」を
通じてつながる、
かけがえのない
ものと
なっていく。
しかし、
みはるは突然、
出家することを
篤郎に伝える。。。。。
もっと
ドロドロして
濃密な
三角関係の
映画かと
想像したが、
至って淡泊で、
しかも
時系列に描かれた
作品に驚いた。
この原因は
広末演じる
篤郎の妻にあり、
旦那の
不倫相手に
謝りに
出向いたり、
みはるとも
仲良くしたりと、
常人には
とても
考えられない
行動にあった。
普通の女性なら、
もっと感情
むき出しにする
場面でも、
彼女は大胆不敵に
落ち着いており、
これが事実に
近いのであろうから、
彼女がむしろ
主人公だった
のかもしれない。
一方で、
超ダメ男を
やらせたら
最高の豊悦の
存在も大きい。
「ジャッジ」
「今度は愛妻家」
などのコメデイで、
その才能を
発揮してきたが、
人間ドラマでも
同じだよ、
と言わんばかり。
ヌード撮影や、
剃髪シーンなど、
寂聴役の
寺島しのぶが
本来主人公と
思って
いただけに、
本筋が
篤郎の半生に
なっていたことは、
やや
肩透かしを
くらった感じ。
監督は今や
絶好調の廣木隆一。
脇には、
これまで
同監督作品に
出てきた
高良健吾や
蓮佛美沙子らが
支える。
まあ、
主演の3人の
演技で
見せる作品に
終始しており、
脚本にももう少し
工夫が欲しかった。
原作は、
本作のモデル
となった
井上光晴の娘で
直木賞作家の
井上荒野。
原作の
作成時には、
瀬戸内寂聴が
すべてを
明かして
協力したらしいが、
その
寂聴が本作を
見ることなく
亡くなったので、
彼女の評価が
聞けなかったのが
残念。
とにかく、
3人の関係は、
やはり
常人には
理解できない
不思議な
関係であった。
寂聴の出家の
背景を知りたい
方には、
お薦めする作品。
良かったら、こちらも併せて読んで見て下さい。
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