映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「アイ・ワズ
・ア・ストレンジャー」
(米・ヨルダン・パレスチナ合作)
2026年6月19日公開(104分)
内戦に巻き込まれた
医師のシリア脱出を描く
傑作中の傑作。
2014年。
独裁政権が続くシリアで、
政府軍と反政府組織の
内戦が激化した。
シリアの医師アミラ
(ヤスミン・アル・マスリー)は
娘とともに安全な国へ
逃れるため、
危険な国境越えを決意する。

国境を守るシリア兵
ムスタファ(ヤヤ・マヘイニ)は
残虐な政府軍に不信感を抱き、
命令に従う兵士で
あるべきか、
心ある人間でいるべきか
苦悩する。
トルコの密航業者
マルワン(オマール・シー)は
病弱な息子とアメリカへ
移住するため、

難民をギリシャ行きのボートに
乗せて金を稼ごうとする。
難民キャンプにいた
詩人のファティ
(ジアド・バクリ)は
妻子を連れて
そのボートに乗り込むが、
死の危機に直面する。
ギリシャ沿岸警備隊の
スタヴロス(コンスタンティン・
マルクーラキス)は
嵐の海を航行する難民を発見し、
人命救助に尽力するが。。。。。。

世界には、
本当に神はいるのかと
思ってしまうような
ドキュメンタリータッチの
秀逸な作品。
圧倒的な
リアリティーも凄いが、
5つのエピソードを構成する
脚本が素晴らしい。
壮絶すぎる5つの視点の
エピソードを積み重ねるが、
それらの結末は見せない。

しかし、その結末を最後に
一気に見せて
フラッシュバックさせる手法。
さらに、エンディングで、
冒頭のシカゴの病院の
シーンに戻るがそこでも
観客は驚くことになる。
仕掛けが多様で、
難民キャンプから逃げた際、
警備に見つかったと思って、
家族を逃がすため、

1人だけ道に出たら、
その前に他の家族がいたなど、
カメラワークもうまい。
出演者の中に「最強のふたり」の
オマール・シーがいたのは驚き。
コメディアン出身の彼が、
非道な役どころを演じていた。
監督は「沈黙・サイレンス」や
「バリー・シール アメリカをはめた男」
などのプロデュースをした
ブラント・アンダーセン。

ベルリン映画祭他で
41冠を獲得。
「私はよそ者だった」と
過去形にしたのは、
見知らぬ者同士が
極限状況では助け合ったり、
時に本性を見せたり
するところを
主題としたかったのだろう。

同じくシリア内戦を描く
「娘は戦場で生まれた」や
「プライベート・ウォー」なども見ると、
シリアの胸が引き裂かれそうな
現実を垣間見ることができる。
「私たちが一体何をしたのか?」
という不条理さを痛感したい方、
絶望の中にもかすかな希望が
見える作品を見たい方、

「私は憎まない」や
「ノーアザーランド」にも
つながる作品が見たい方は是非。
シカゴ、シリア、トルコ、ギリシャと
カメラは動くがシリアのシーンの
撮影はやはり平和な国
ヨルダンで行われた。
強烈なトラウマになりそうだが、
超お薦めの傑作。



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