映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「すばらしき世界」
2021年2月11日公開(126分。
刑期を終え出所した
元やくざを描く
ヒューマンドラマ。
東京の下町で
暮らす短気な
性格の三上
(役所広司)は、
強面の外見
とは裏腹に、
困っている人を
放っておけない
優しい一面も
持っていた。
過去に殺人を犯し、
人生のほとんどを
刑務所の中で
過ごしてきた彼は、
何とかまっとうに
生きようと
もがき苦しむ。
そんな三上に
目をつけた、
テレビマンの
津乃田(仲野太賀)と
プロデューサーの
吉澤(長澤まさみ)は、
彼に取り入って
彼をTVのネタに
しようと考えていた。。。。
原作は
「復讐するは我にあり」
などの佐木隆三の
「身分帳」。
これを元に監督の
西川美和が
オリジナル脚本で、
素晴らしいドラマに
仕立てた。
恐らく、
役所広司を前提に
書いたと思われる
筋書きで、
これだけ感情に
起伏のある男は
彼にしか
演じられなかっただろう。
とにかくうまい。
また、
筆者が数年前に
主演男優賞に選んだ
仲野太賀も
順調に成長しており、
嬉しい限り。
今回は抑えた
演技かと思ったが、
最後に感情が
決壊するシーンは見事。
脇は他に橋爪功、
梶芽衣子、長澤まさみ、
六角精児、北村有起哉、
キムラ緑子、安田成美らが
自分の持ち場を
きちんと演じる。
「ゆれる」
「ディア・ドクター」
など社会派の
監督だけに、
物語だけでは
完結せず、
見た人に考えさせる
深い構成。
タイトルの
「すばらしき世界」は、
大いなる皮肉なのか。
こんにに生きづらい
世の中なのに、
何人かの
認めてくれる人がいて、
最後に彼は
幸せに死んだのか?
ただ、
「逃げるのも
勇気がいること」として、
見て見ぬふりを
するのは、
今、
問題の東京五輪の
森さんの発言に声を
上げない人々もいて、
少し引っかかった。
ただ、
三上のように
真っすぐな
九州の男には、
世の中を渡るのに、
そういうことも
必要ということだろう。
今、
上映中の
「やくざと家族」
と合わせてみると、
さらに面白い作品は、
超お薦めいたします。
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