映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「天使の入江」
1963年制作(85分)フランス
《機内鑑賞》
ジャンヌ・モローの
魅力300%の
J. ドゥミ監督の傑作。
パリの銀行で働く
ジャン(クロード・マン)は、
同僚に連れられて
訪れたカジノで
大当たりする。
すっかりギャンブルの
魅力に取りつかれた彼は
ニースの安ホテルに居を移し、
カジノ通いの
毎日を送るように。
そんなある日、
カジノで出会った
ブロンド美女ジャッキー
(ジャンヌ・モロー)と
意気投合したジャンは、
彼女とパートナーを
組んでますます
ギャンブルに
のめり込んでいくが。。。。。
ギャンブルに魅せられた
男女のひと夏の
逃避行を描く白黒作品。
ギャンブル依存症
あるあるだが、
今、見ても、
十分に楽しめる。
コケティッシュな
小悪魔を超えた、
お姉さまを
「死刑台のエレベーター」
「突然炎のごとく」の
J.モローが演じる。
見るからに疫病神で、
刹那的な生き方を
しているが、
若い男は彼女の魅力に
はまっていく。
銀行員や彼の父である
時計屋のこつこつと
真面目に生きる姿との
コントラストの
描き方も見事で、
すっからかんになり
ギャンブルから抜け出す
チャンスもあったが、
そこからまたドツボに
はまっていく姿は
ブラックすぎる。
賭け金の
50万フランは、
当時の約1000万円であり、
確かに勝てば
車も買える額。
金儲けが目当てでないと
言い切る彼女は、
贅沢と貧困の
どちらも経験できる
スリリングさが面白いと。
勝つ時にかかる
ピアノを使った
斬新な音楽は
「シェルブールの雨傘」などの
映画音楽の名匠
ミッシェル・ルグラン。
舞台となるニースや
モンテカルロの風景は、
今も60年前と
変わっておらず、
南仏に行ったこと
のある方には、
本当にお薦めする作品。
当時、
こんな終わり方を
誰が考えたのか?
「シェルブール」
「ロシュフオールの恋人たち」
と名作を送り出した
仏映画界の巨匠ドゥミが、
当時34歳の美魔女
モローを起用した作品は、
時計のように動く
日本人には
特にお薦めしたい。
モローの衣装は
ピエール・カルダン。
カラーでも見てみたい。
タイトルの「天使の入江」は、
ニースの安宿の名前?だった。
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