映画を愛して、映画大好きだからこそ！
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀｀*)
「裸足になって」
（仏・アルジェリア合作）
2023年7月21日公開（99分）
夢と声を失った
女性の再生の物語。
北アフリカの国
アルジェリア。
フーリア
(リナ・クードリ)は
慎ましい生活を
送りながら、
バレエダンサーに
なることを
夢見ていたが、
ある男に
階段から
突き落とされて
大けがを負い、
踊ることも
話すことも
できなくなる。
失意の底に沈む
彼女だったが、
リハビリ施設で
出会った
ろう者の
女性たちから
ダンスを
教えてほしいと
頼まれる。
ダンス教室を
始めたフーリアは、
手話を
使いながら
ダンスを
教えるうちに
希望を見いだしていく。。。。。
イスラム教の
戒律が厳しい
アルジェリアで、
まだまだ
いろんな差別や
問題が起こる中、
たくましく
生き抜こうとする
女性たちを、
女流監督の
ムニア・メドゥールが
再び描く
人間ドラマ。
とにかく
美しい映像で、
ダンスシーンは
力強い。
主演は
「パピチャ」
に続いて、
今、一番
輝いている
女優リナ・クードリ。
豊かな表情と、
手話とダンスで、
自身を
表現していく。
時に10代にも
見えるが、
30歳とは驚き。
主人公の名前
「Houria」が、
原題となっており
「自由」を意味する。
いろんな
トラウマを
抱えた女性たちが
登場するが、
テーマは、
ズバリ
「女性の自由と解放」
だろう。
「パピチャ」よりは
夢のある
ラストだが、
それでも
スペインに
密入国しよう
とした友人や、
内戦での
子供の死が
受け入れられない
女性など、
日本では
考えにくい
境遇の方が
沢山出てくる。
製作総指揮は、
「コーダ
あいのうた」で、
米アカデミー賞
助演男優賞を
受賞した
トロイ・コッツアー。
ろうあ者として、
声が出ない
彼女に
とても
寄り添った
作品に
仕上げている。
ダンスのシーンでは
音楽は重要視
されておらず、
踊りを見せる方に
重点が
置かれているが、
ダンス以外の場面で
「グロリア」などの
いい楽曲が
使われているのも
注目。
筆者は
仕事の関係で、
中東・イスラム圏を
何度か訪れたが、
イスラム社会の
課題を見せる
力作が、
近年増えており、
しかも女性が
撮っている点で、
今後も期待したい。
公開劇場が
少ないせいか、
かなりの
お客さんの入りは
嬉しい。
女性だけでなく、
世界に興味のある方、
Diversityについて
担当している方には
是非見て頂きたい
洗練された作品。
超お薦めです。
国として不安定な
アルジェリアに
行く人は少ない
とは思うが、
あの羊の
頭突き対決ギャンブルは
見に行かないように。
良かったら、こちらも読んで見て下さい。
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