「イメージの本」のあらすじとネタバレ?!鬼才J.L.ゴダールの理解不能な前衛芸術作品。

映画2021年
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映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

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「イメージの本」
    DVD鑑賞
(フランス・スイス合作)
2019年4月20日公開(84分)

鬼才J.L.ゴダールの
理解不能な前衛芸術作品。

ゴダールが新たに
撮影した映像に、

様々な<絵画>、
<映画>、<文章>、
<音楽>を巧みに
コラージュ(糊付け)し、

現代の暴力、戦争、
不和などに満ちた
世界に対する
“怒り”をのせて、

この世界が
向かおうとする
未来を指し示す
5 章からなる物語。

ただし、
ストーリーはない。。。。。

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カンヌ映画祭で
パルムドールの上を行く
スペシャル・パルムドールを
受賞した本作は凡人には
理解できない。

映画の断片や絵画、
文章など、

バラバラで
つながりの無いものを
無秩序に画面に出される。

音やセリフは突然止まり、
色彩も滅茶苦茶かと思えば、
真っ黒な画面に。

まるでピカソの絵であり、
一方で詩的でもある。

暴力、ヒトラー、
自由の女神が
出たかと思えば、

戦争シーン
(特にベトナム)になり、

日本の映画も
織り込まれている。

「戦争は神聖である」
「革命は愚の骨頂」
だと言えば、

「個人でも政府でも
殺人は許されない」
と出てくる。

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普通の人なら、
わかりにくい映像の
連続を拒絶したくなるが、

商業映画をやめた後の
ゴダールを知る人なら、

その混乱を
理解できるかも。

そして
「幸福なアラビア」
という言葉が
何度も出てくる。

88歳となる
ヌーベルバーグ
唯一の生き残りが、

映画界に込めた
最後のメッセージなのか、

まだまだ
映画を作るのか、
楽しみでもある。

ゴダールを知らない人は、
見ない方がいい作品。

神の領域に入った
ゴダールの遺作となる
作品かもしれないという
意味では貴重だが、

精神錯乱したように
捉えられても
仕方がない怒涛の
表現の嵐には、

見入ってしまった。

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