映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「殺すな」
2022年1月28日公開(52分)
藤沢周平原作の
「橋ものがたり」を
映画化した
52分の時代劇。
江戸。
路地裏の長屋で
筆作りの内職を
している浪人の
小谷善左エ門
(中村梅雀)は、
同じ長屋の住人で
船頭の吉蔵
(柄本佑)から、
共に暮らすお峯
(安藤サクラ)を
見張るように
頼まれる。
駆け落ちして
結ばれた吉蔵と
お峯だったが、
彼女は退屈な
日常に
むなしさを感じ、
気晴らしに
川向こうへ
架かる橋を
渡ってみたいと
思っていた。
一方の吉蔵は
居場所が人に
知れることを恐れ、
橋を渡ることを
禁じる。
そんな
二人の様子を、
善左エ門は
かつての自分と、
自ら殺してしまった
妻の姿に
重ね合わせる。。。。。
時代劇専門
チャンネルが、
時代劇の名匠
・井上昭監督で
撮った作品。
3人の名優の
静かな
ぶつかり合いを
描くが、
日本人に訴える
やるせなさ、
当時の時代背景が
見事に
描写されている。
チャンバラシーン
こそないが、
「たそがれ清兵衛」
同様に、
藤沢周平の描く
江戸の人々の人情や
ぬくもりが
伝わる佳作。
橋は、
時代劇には
かかせない場所で、
ここで起こる
様々な人間模様が
描かれており、
時代劇ファンには
特にお薦めしたい。
安藤サクラは、
今の美人では
ないかもしれないが、
本作では本当に
江戸美人を
演じている。
梅雀も柄本佑も
安定したうまさ。
友情出演は
中村玉緒。
撮影が
困難であろう
時代劇が今後も
存続して欲しいので、
純粋な時代劇で
なくとも、
「サマーフィルムにのって」
のような作品も
応援して行きたい。
井上監督が
急逝されたのは、
日本映画界に
とっても痛手。
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