映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「エンパイア・オブ
・ライト」
(PG-12)米英合作
2023年2月23日公開(115分)
サム・メンデス監督の
濃厚な大人の
ラブストーリー。
1980年代初頭の
イギリスの
海辺の町
マーゲイト。
つらい過去を
抱えて生きる
ヒラリー(オリヴィア
・コールマン)は、
地元にある映画館
・エンパイア劇場で
働いている。
厳しい不況の中、
ある日、
夢をあきらめて
映画館で働く
ことを決意した
青年スティーヴン
(マイケル・ウォード)が
彼女の前に現れる。
やがて彼らは
心を通わせていくが、
二人の前に
思わぬ試練が
立ちふさがる。。。。。
「アメリカン
・ビューティー」など、
人の暗闇の部分を
明るい映像とともに
演出する
サム・メンデスが
選んだのは、
年配の白人女性と
若い黒人男性の
恋だった。
統合失調症の
彼女を演じるのは、
「女王陛下の
お気に入り」で
アカデミー賞受賞の
コールマン。
圧巻の演技で、
大きな盛り
上がりがない
展開なのに、
見る者を
引き付ける。
「ファザー」の
演技でも驚いたが、
本作も怪演と
呼べる。
それに絡むのは
マイケル
・ウォードと
劇場主の
コリン・ファース。
ヒラリーを
好きに扱いながら、
「炎のランナー」の
プレミア上映の際に、
その性癖を
奥さんにバラされる
シーンは痛快。
また、
映写技師として、
名わき役の
トビー・ジョーンズが
締める。ただし、
俳優で
見るのではなく、
本当の主役は
美しいエンパイア
劇場だろう。
クラシックな
作りの映画館だが、
内装は美しく、
今年のアカデミー賞
撮影賞ノミネートの
ロジャー・ディーキンスの
手にかかると
夢のような
映画館に撮れている。
一方で上層階は
廃墟と化し、
その
コントラストも凄い。
80年代に
こんな恋をしたら、
まともに
見られないのは
当然だが、
決してレイシズムを
扱う社会派の
映画でもなく、
映画が好きな人が、
映画館と
そこで働く人々を
撮った作品。
「ブルース・ブラザーズ」や
「エレファントマン」などの
映画も懐かしく、
新年の花火のシーンは、
特に印象的。
日本では
一度人生につまづくと
アウトを宣告されるが、
海外では、
その辺に寛容なのか、
一度アウトになっても、
また光を見出して
新しい人生を描ける
ラストシーンには
救われた。
映画と映画館が
好きな方には、
超お薦めする
美しい映像作品。
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