「キューポラのある街」のあらすじとネタバレ⁈昭和100年映画祭のオープニングを飾る昭和の傑作。

2025年
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映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「キューポラのある街」

昭和100年映画祭
1962年4月8日公開(99分)

昭和100年映画祭の
オープニングを飾る
昭和の傑作。

キューポラという
煙突が立ち並ぶ

鋳物の町として
有名な埼玉県川口市。

昔カタギの
頑固な職人

辰五郎
東野英治郎)の

一家に時代の波が
押し寄せる。

工場が買収され、
辰五郎はクビに
なってしまう。

娘のジュン
吉永小百合)は、

パチンコ屋で
アルバイトをしながらも
高校進学を目指すが。。。。。

東映最後の直営館
「丸の内TOEI」が、

65年の歴史に
幕を下ろし、
7月末に閉館になる。

その前に
昭和100年を記念し

「あの感動をもう一度」
ということで、

厳選された
昭和の名作・ヒット作

42作品が3月末より
公開されている。

本作は、
そのオープニングを
飾る作品で、

吉永小百合
はつらつとした演技と、

貧困・人種差別、
少年非行などの

当時の社会問題も
扱っている
モノクロ作品。

1960年前後の
川口の町では、

子供たちは
いたずらのように
盗みを働き、

中学生が
パチンコ屋で

バイトを普通に
している。

「ダボハゼの子は
ダボハゼ」と言う

職人気質の
石頭の父に逆らい、

「あたいは
ダボハゼじゃない」と

自分の進む道を
自分で決める。

今では
当たり前だが、

女性が自分で
生きる道を決めるのは
難しかった。

貧しさにめげず
「新しい日本の息吹き」が
見える反面、

社会の
課題も多かった

時代を
反映している。

中でも、北朝鮮
(映画では北鮮)への
集団帰国を扱い、

貧しい日本より
夢のある北朝鮮を

目指す人々が
いたのも事実。

吉永は本作で
最年少の
ブルーリボン賞を受賞

(撮影時は15歳、
受賞時17歳)し、
彼女の代表作となった。

筆者が中高生の頃、
「日本映画名作祭」
があったが、

その際、吉永
「愛と死をみつめて」
を見て、

彼女の大ファンに
なったが、

本作は
見られなかった。

今回、
初めて劇場で
見ることができ、

本当に嬉しい
(ただ、画像は鮮明だが、
音が聞き取り
にくい部分あり)。

共演は、
浜田光夫北林谷栄

浜村純菅井きん
小林昭二加藤武

殿山泰司小沢昭一
吉行和子らと豪華。

浦山桐郎監督の
デビュー作であり、
カンヌ映画祭に
出品。

委員のひとり
F.トリフォーが
推したが、

パルムドール受賞は
ならず。

当時のおんぼろな
川口駅や、

日立の武蔵工場が
見たい方、

15歳の吉永小百合
(現在、80歳)に

会いたい方は
是非ご覧ください。

ちなみに
キューポラとは
銑鉄溶解炉のこと。

「昭和100年映画祭」では、
東映作品だけでなく、

会社を超えて
名作を集めているのが
素晴らしい(本作は日活)。

あなたも、
この機会に是非、

丸の内TOEIに
足を運んでみて。

どの作品も
超お薦めです。

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