映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「サブスタンス」
(R-15)英仏合作
2025年5月16日公開(142分)
トップ女優が薬で若返る
劇薬的ホラーの傑作。
50歳の誕生日を迎えた
元人気女優のエリザベス
(デミ・ムーア)は、
容姿の衰えによって
仕事が減っていくことを気に病み、
若さと美しさと完璧な
自分が得られるという、
「サブスタンス」という
違法薬品に手を出すことに。
薬品を注射するやいなや
エリザベスの背が破け、
「スー」という若い自分
(マーガレット・クアリー)が現れる。
若さと美貌に加え、
これまでのエリザベスの
経験を持つスーは、
いわばエリザベスの
上位互換とも言える存在で、
たちまちスターダムを
駆け上がっていく。
エリザベスとスーには、
「1週間ごとに入れ替わら
なければならない」という
絶対的なルールがあったが、
スーが次第に
ルールを破りはじめ。。。。。。
最初は
「不思議のメルモちゃん」
レベルの薬を飲んで、
若返る作品かと思っていたら、
頭をぶったたかれるレベルの
えげつない作品。
宣伝文句の
「可愛いが暴走して阿鼻叫喚」
の意味も分かった。
主演の二人は体当たり演技で、
美醜を演じる。
「ゴースト ニューヨークの幻」や
「GIジェーン」でかつての
トップ女優が落ち目に
なっているのを演じた
デミ・ムーア。
そして、
「哀れなるものたち」などで
売り出し中のクアリー。
人の欲深さが300%表現され、
ルッキズムやエージズムに
対するアイロニーを見せてくれる。
共演は
デニス・クエイド。
監督は、
なんと女性でコラリー・ファルジャ。
女性視点の脚本は
カンヌで脚本賞受賞、
また、
アカデミー賞でも
メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞。
全身整形する
「ヘルタースケルター」や、
キスで顔が入れ替わる
「累(かさね)」など、
日本の女性の美しさへの
こだわりを示す作品もあるが、
本作は最後が
「エレファントマン」状態になる
ところでホラーに転じる。
〇が抜けたり、〇が取れたり、
〇が剥がれたり、
もう痛いのオンパレード。
「キャリー」よりも多くの
血が飛び散り、見る人は興奮し、
驚愕し、眠れなくなる。
また、
あの独特の音楽も素晴らしい。
体がアクティベーション
される感じが良く伝わる。
さなぎから蝶が生まれる所を
見たい方、
薬の用法・容量を守れる方は
是非ご覧ください。
ハリウッドの
ウォーク・オブ・フェイム
(名声の歩道)に行ったことの
ある方なら、
冒頭でエリザベスが
いかに凄い俳優であるかが分かるし、
ラストもそこで終わる。
もう一度、
見たい作品は超お薦めです。
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