映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「麻雀放浪記」
さよなら丸の内TOEI
1984年10月10日公開(109分)
麻雀に命を賭ける
男たちを描く人間ドラマ。
東京・上野。
終戦後も学校へ戻らず
無為な日々を過ごす
青年・哲は、勤労動員の
工場で働いていた時に
博打を教えてくれた
上州虎(名古屋章)と再会する。
虎に連れられて
チンチロ集落を訪れた哲は、
そこで出会ったプロの勝負師
・ドサ健(鹿賀丈史)に、
強烈な対抗心と奇妙な友情を抱く。
数日後、
哲はドサ健と共にアメリカ兵相手の
秘密カジノ・オックス・クラブへ
繰り出すが。。。。。
麻雀くらいしか
娯楽のなかった時代なのか、
ひとりの青年がいろんな
麻雀打ちと出会い、人生を学ぶ。
と言っても、きれいな話ではなく、
掛け金が無くなったら、
人の家を抵当に入れるは、
彼女(大竹しのぶ)も売るはで、
戦後すぐの凄まじい時代。
誰もが生きるのに必死で、
麻雀しながら死んだ出目徳
(高品格)の死体を崖から落としたり、
米軍でさえ女(加賀まりこ)の
ハンドバックを盗む、
クズ人間ばかりの世界。
余裕のない時代を適格に示す
エピソードの連続で、
きれいごとばかり見せる
最近のドラマとは全く異質で、
陰鬱なムードが漂う。
それでも、
サイコロ2つで2を出す
練習をして、
いかさまで最強の天和(テンホー)を
連発するゲームとしての
醍醐味など、
麻雀知っている人には
たまらない作品。
個性派ぞろいの出演者だが、
特に高品格と鹿賀丈史は
素晴らしい。
本作で、高品格は、
アカデミー賞助演男優賞受賞。
共演は、他に
笹野高史、加藤健一ら。
監督はイラストレーターとしても
有名な和田誠。
カメラワークが面白い。
原作は、阿佐田哲也の小説。
続編となる「麻雀放浪記2020」が
つまらなかっただけに、
本作のギラギラした連中が光る。
「さよなら丸の内TOEI」の
一貫として見たが、初の2階席。
かなり高く、見下ろす感じで、
1階席よりも椅子の質が
良いと感じた。
麻雀好きな方、
1945年ごろの東京に生きる
人々の残酷が見たい方、
超お薦めです。
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