映画を愛して、映画大好きだからこそ！
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀｀*)
「この空の花
長岡花火物語」
DVD鑑賞
2012年5月12日公開（160分）
先日亡くなった
大林信彦監督が
長岡を
舞台にした
人間ドラマ。
新潟県長岡市に
暮らす
昔の恋人
だった教師の
片山
（高嶋政宏）から、
生徒が創作した
「まだ戦争には
間に合う」
という名の
舞台と
花火を
見てほしいと手紙で
伝えられた
地方紙記者の
玲子（松雪泰子）。
その
機会を生かし、
彼女は
東日本大震災の
被災者を
迅速に
受け入れた
同地の様子も
見て回ることに。
市内を
旅する中で
不思議な出来事と
人々に
次から次へと
遭遇する玲子は、
それら
すべてが
空襲や地震から
立ち直ってきた
長岡の歴史と
密接に
かかわって
くることに気付く。
やがて
彼女の旅は、
過去、現在、
未来といった
時間を
超越した
ものへと
変わっていく。。。。。
まず、
長岡に
長崎に落ちた
原爆と同型の
ファットマンの
模擬弾が
落とされた
事実に驚く。
米軍は長崎に
落とす前に
長岡で練習を
していた。
そして、
連合艦隊の
山本五十六は
長岡の出身であり、
長岡空襲では
10万発以上の
焼夷弾が
落とされた。
これらの事実を
博物館などで
紹介する
場面は
半ドキュメンタリーで、
その
鎮魂のために
終戦後
始まったのが、
日本一の
長岡花火大会。
フェニックスと
呼ばれる
大玉作りから
ラストの
打ち上げシーンは、
この映画を
見た人には
特に感慨深い
ものとなる。
そして
実際に長岡を
訪れた
「裸の大将」
山下清は
「みんなが
爆弾でなく
花火を作って
いたら。。。」
という詩を残す。
原爆、中越地震、
東日本大震災、
長岡空襲に加えて、
高校生が
一輪車に
乗りながら
行う舞台も
平行して進み、
戦争反対を訴える。
本作を筆頭に
作られた
「花筐」
「ののなのなのか」
の3部作で、
「戦争の語り
継ぐこと」の
意味を必死に
伝えようとした
大林監督の執念が
見られる
作品なので、
監督を
偲ぶためにも、
すべての日本人に
見て頂きたい。
映画の中で
「自然災害は、
絆や連帯が生まれ、
支援が広がるが、
戦争のような
人災は憎しみ以外
生まれない」
的な
セリフが
出てくるが、
まさに
そのとおり。
監督は
亡くなったが、
まもなく
公開される
同監督の遺作
「海辺の映画館」、
「キネマの玉手箱」は
とても
楽しみである。
3時間半の
作品だが、
オールスター
キャストで、
ファンタジックに
作られた作品は
監督の
マジックが
かかっており、
見るものを
引き込んでしまう。
絶対に
超お薦めする。
良かったら、こちらも併せて読んで見て下さい。
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