映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「イメージの本」
DVD鑑賞
(フランス・スイス合作)
2019年4月20日公開(84分)
鬼才J.L.ゴダールの
理解不能な前衛芸術作品。
ゴダールが新たに
撮影した映像に、
様々な<絵画>、
<映画>、<文章>、
<音楽>を巧みに
コラージュ(糊付け)し、
現代の暴力、戦争、
不和などに満ちた
世界に対する
“怒り”をのせて、
この世界が
向かおうとする
未来を指し示す
5 章からなる物語。
ただし、
ストーリーはない。。。。。
カンヌ映画祭で
パルムドールの上を行く
スペシャル・パルムドールを
受賞した本作は凡人には
理解できない。
映画の断片や絵画、
文章など、
バラバラで
つながりの無いものを
無秩序に画面に出される。
音やセリフは突然止まり、
色彩も滅茶苦茶かと思えば、
真っ黒な画面に。
まるでピカソの絵であり、
一方で詩的でもある。
暴力、ヒトラー、
自由の女神が
出たかと思えば、
戦争シーン
(特にベトナム)になり、
日本の映画も
織り込まれている。
「戦争は神聖である」
「革命は愚の骨頂」
だと言えば、
「個人でも政府でも
殺人は許されない」
と出てくる。
普通の人なら、
わかりにくい映像の
連続を拒絶したくなるが、
商業映画をやめた後の
ゴダールを知る人なら、
その混乱を
理解できるかも。
そして
「幸福なアラビア」
という言葉が
何度も出てくる。
88歳となる
ヌーベルバーグの
唯一の生き残りが、
映画界に込めた
最後のメッセージなのか、
まだまだ
映画を作るのか、
楽しみでもある。
ゴダールを知らない人は、
見ない方がいい作品。
神の領域に入った
ゴダールの遺作となる
作品かもしれないという
意味では貴重だが、
精神錯乱したように
捉えられても
仕方がない怒涛の
表現の嵐には、
見入ってしまった。
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