映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「ジェイコブス・ラダー」
(1990年)
4Kリマスター版
2025年10月17日公開(113分)
戦争の現実と
虚構が交錯する
サスペンス・ミステリーの
傑作。
ベトナム帰還兵のジェイコブ
(ティム・ロビンス)は、
今はニューヨークの郵便局に勤め、
同僚の恋人ジェジー
(エリザベス・ターニャ)
と暮らしている。

しかし最近になって、
ベトナム戦争中に敵の襲撃を受けた
凄惨な体験が悪夢となって蘇り、
さらに身の回りに奇妙な
出来事が次々と起こり始める。

ベトナム時代の戦友もまた
同じような悪夢や幻覚に
悩まされていることを知り
原因を探るジェイコブだったが、
そこには驚愕の事実が
待ち受けていた。。。。。

人が死ぬ前に見る人生の
走馬灯を見せる映画だと
思っていたら、
肘鉄をくらった。
本作は、
現在の恋人との生活、
前妻サラと子供たち3人との生活、
そして
ベトナム戦争の3つの
世界で展開する。

ベトナムのトラウマを見せる
映画は多々あるが、
本作は、
国防省も存在を否定する
BZガス(MKウルトラ計画)の
人体実験が背景にある。
戦争シーンの迫力もあるが、
頭が左右に凄いスピードで
揺れるシーンは、

かなりのホラー描写で、
ポスターも多分そのイメージ。
「Jacob’s ladder」とは、
旧約聖書の
「ヤコブの梯(はしご)」
のことであり、天国への道である。
そのエピソードを基に、
息絶えるまでの夢の中で、
彼は夢を見ていたのである。

この重層からなる仕掛けは
まさにクリストファー・ノーランの傑作
「インセプション」(2010年)に
繋がるものであり、
その20年も前にこの作品は、
それを体現させていたことになる。

主演は
「ミスティック・リバー」
「ショーシャンクの空に」の
ティム・ロビンス。
驚きは自転車事故で
無くなる息子に「ホームアローン」
出演前のマコール・カルキン。
監督は「ナインハーフ」
「危険な情事」などの
エイドリアン・ライン。
カメラワークも抜群で、
次がどうなるか、引き込まれるし、
ホラーテイストの表現も驚かされる。

脚本も素晴らしく、
「ゴースト ニューヨークの幻」の
ブルース・ジョエル・ルービンが担当。
カルト的はファンを持つ、
戦争の悪夢を再現した作品は、
超お薦めです。
4Kリマスターで、
各地でリバイバル上映
されてますので、
この機会に幻の作品を是非。


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