映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「平場の月」
2025年11月14日公開(117分)
朝倉かすみの小説を
映画化した成熟した
大人の物語。
埼玉・朝霞。妻と別れ、
地元に戻った青砥健将
(堺雅人)は、
印刷会社に再就職し
平穏な毎日を送っていた。

そんな青砥が中学生時代に
思いを寄せていた
須藤葉子(井川遥)は、
夫と死別し、現在は
パートで生計を立てている。
ともに独り身となり、
さまざまな人生経験を
積んできた2人は意気投合し、

中学生以来の空白の
時間を静かに埋めていく。
再び自然にひかれ合う
ようになった2人は、
やがて互いの未来についても
話すようになるのだが。。。。。

原作x俳優x監督x音楽の
四拍子が揃った良作。
原作は山本周五郎賞を
受賞した作品で、
何気ないセリフが素晴らしい。
堺はTVで見せる
大げさな演技ではなく、
抑えに抑えた等身大の50代を。

そして、
可愛い俳優はいくらもいるが、
大人を演じられる
数少ない女優のひとりが
井川遥だろう。
しかも、
吉瀬美智子とのW出演は
びっくり。

監督は
「ハナミズキ」
「花束みたいな恋をした」の土井裕泰。
ほとんど何もセリフがない
居酒屋の大将(塩見三省)の
起用は楽しめた。

また、
大腸がんになるので、
人工肛門まで
見せてくれるのも驚き。
音楽は星野源の
「いきどまり」は
切なく心に染みる。

一方で、
井川が歌う薬師丸ひろ子の
「メインテーマ」も
映画のアクセントになっているし、
しっぽりと泣ける。
共演は、
中村ゆり、でんでん、大森南朋、
安藤玉恵、椿鬼奴、成田凌、
倉悠貴、宇野祥平ら。

中学時代の
二人を演じた一式香澄、
坂元愛登も良かった。
中学時代の初恋が
忘れられない方、
互助会的な50代の
大人の恋愛ドラマが見たい方、

自転車二人乗りがしたい方は
是非ご覧ください。
お薦めです。
月を見ながら
「夢みたいなことを考えてた」彼女は、
二人で生活することを
考えていたのか?

しかし、彼女は
「ひとりで生きて
いくことを決めてた」ので、
そのとおりに生きたのだろう。
切なすぎるラストに
涙が出てくる。


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