映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「護(まも)られ
なかった
者たちへ」
2021年10月1日公開(134分)
生活保護の問題点を
指摘する悲痛な
ミステリー。
東日本大震災から
9年が経った
宮城県の都市部で、
被害者の全身を
縛った状態で
放置して
餓死させる
むごたらしい
連続殺人事件が
起こる。
容疑者として
捜査線上に
浮かんだのは、
知人を
助けるために
放火と
傷害事件を起こし、
刑期を終えて
出所したばかりの
利根(佐藤健)。
被害者二人から
ある共通項を
見つけ出した
宮城県警の
刑事
・笘篠(阿部寛)は、
それをもとに
利根を
追い詰めていく。
やがて、
被害者たちが
餓死させられることに
なった
驚くべき事件の
真相が明らかになる。。。。。
震災被害に
遭った方には、
お勧めし
にくいほどの
津波後のシーン。
CGで合成
しているのか、
分からないが、
避難所となる
学校は、
あまりにリアル。
そこで知り合う、
利根と
かんちゃん
(後に清原果耶)と
おばさん
(倍賞美津子)。
唯一の笑いの
シーンは、
3人がご飯を
食べるところだけ。
それ以外は
重苦しい
展開になるが、
震災後に一人で
亡くなっていった
方々への
鎮魂歌
とも言える。
仕立ては
猟奇殺人を
主軸にした
ミステリーだが、
ある程度で
犯人は
読めるので、
やはり何故、
こんなことが
起こったのか、
動機を
知りたいという
観客の欲求に、
うまく説明を
つけることに
成功している作品。
監督の
瀬々敬久の
緻密な脚本に
よるところも
大きいが、
これぞ
豪華キャストを
うまく使った
作品と言える
(「某マスカレード
・ナイト」のような
有名俳優の
使い捨ては
していない)。
佐藤健、
阿部寛らに加え、
吉岡秀隆、
林遣都。
さらに
殺害される
2人も永山瑛太、
緒形直人と
贅沢な起用。
音楽は
桑田佳祐の
「ミスタームーンライト」も、
心に染みる。
保健福祉
センターの方が、
事務的な方
ばかりとは
思わないが、
生活保護受給の
仕組みに
一石を
投じる
社会派の
側面も持った
作品として、
皆さんに
お薦めしたい
濃密な
人間ドラマ。
島に戻った
「モネ」ちゃんが、
気象予報士を
やめて仙台で、
保健福祉士として
働いているとは、
びっくり!
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