映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「L.A. コールドケース」
2022年8月5日公開(112分)
2大ラッパーの
殺人事件に絡む
実録クライム・サスペンス。
ロスアンゼルス。
1997年3月、
ヒップホップシーンを
代表するラッパー、
ザ・ノトーリアスB.I.G.が
何者かに殺害される。
その担当刑事だった
元ロサンゼルス市警察の
ラッセル・プール
(ジョニー・デップ)は、
18年たった今も
謎に包まれた
この事件の真相を
追い続けていた。
ある日、
同事件を独自に
調査する記者ジャック
(フォレスト・ウィテカー)が
ラッセルを訪ね、
彼がこの事件に
執着する理由や、
捜査が進展しない
原因を突き止めようとする。
一方、
警察内部の人物による
関与を疑うラッセルは、
ジャックと手を組み
未解決事件の真相を追うが。。。。。
登場人物が多く、
やや複雑な人間関係を
整理しながら見る
必要がある地味な
犯罪映画。
冒頭の警官同士の口論、
撃ちあいこそあったが、
ラッパー二人の殺人犯は
特定できておらず、
最後までもやもやする。
ただ、
特殊メイクでなく、
素顔のジョニデが
出る映画は、
本当に大人向けで
面白い。
「ギルバート・グレイプ」
「ニック・オブ・タイム」
「エド・ウッド」
「ラム・ダイアリー」などなど。
さらに、
演技派のウィテカー
との丁々発止の
やりとりもある。
また、
人物関係だけでなく、
冒頭でも紹介があった
1992年のロス暴動の
背景である
ロドニー・キング事件も
知っておく必要がある。
これにより、
黒人VS白人のみならず、
多人種間での
差別問題が浮き彫りに
なったことも
本事件に大きな
影響をしている。
ロス暴動について
知りたい方は、
2018年公開の
「マイ・サンシャイン」を
是非見て頂きたい。
本作品の原題は
「City of Lies」
と嘘の街。
コールドケース
(未解決事件)
となったのは、
警察の腐敗、
ギャングとの癒着など、
嘘だらけのLAPDの
現実があったのだろうし、
その点がよく
描かれている。
2大俳優競演を
売りにするのではなく、
警察の中の巨悪に、
一刑事が挑んだ
実話としての重みを
感じる映画として
評価して欲しい。
ジョニデは本作では
主演だけでなく、
プロデューサーとして
制作にも関わっており、
今なお続く、
白人警官の
黒人暴行事件など、
「MINAMATA」に続いて
社会派映画に
参画して行こうとの
意気込みも見られた。
決して派手ではないが、
90年代アメリカ文化や、
犯罪実話映画に
興味のある方には
お薦めしたい作品。
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