映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「蜘蛛巣城」
午前10時の映画祭
(PG-12)
デジタルリマスター版
1957年1月15日公開(110分)
伝説の
ラストシーンが
有名すぎる
時代劇の傑作。
鷲津武時
(三船敏郎)は、
三木義明(千秋実)
とともに
謀反を
起こした敵を討ち、
その帰途の
蜘蛛手の森で
出会った
老婆から
不思議な
予言を聞く。
やがて
予言通り
事が運び始めると、
欲望に
取り憑かれた妻
(山田五十鈴)に
そそのかされて
主を殺し、
自ら城主の地位に
つくのだったが。。。。。
ラストシーンだけは
何度もテレビ等で
見ていたが、
今回、
映画館では初見。
物語は
シェークスピアの
「マクベス」を
戦国時代に
置き換えた設定で、
能の表現を
各所に使っている。
蜘蛛巣城の
壮大なセットは
今だと作ることは
不可能で、
騎馬武者の
数の多さなどの
スケール感に
圧倒される
だけでなく、
武時やその妻の
心の繊細な変化も、
世界の三船や
山田五十鈴ら
名優たちによって
表現される。
そして、
圧巻のラストは、
CGでなく、
本物の
無数の矢が
三船に放たれる。
今なら、
こんな演出は
誰も受けないし、
三船はこの
撮影シーンが
夢に出てきたほどの
怖さだったと。
このシーンを
見るだけでも、
デジタル修復した
意味は大きく、
世界で高評価を得た
黒澤作品のひとつ。
ただ、
「マクベス」は戯曲、
本作は能を
ベースにしており、
今見ると、
ちょっと
間延びする
シーンもある。
また冒頭の
伝令の報告は、
ちょっと
聞き取りにくい
(ただ、
そんなことは
物語の展開には
関係ないが)。
人間の欲望、
裏切りは
洋の東西を
問わず同じであり、
人には幻想や
もののけが
見えたり
するのだろう。
黒澤作品は
本当に凄い作品が
多いが、
本作で
ほぼ名作中の
名作を全て
見ることができた。
人が蜘蛛の
巣にかかると、
どんな悲劇が
起こるのか、
知りたい方は
是非ご覧ください。
超お薦めです
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