映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「箱男」
(PG-12)
2024年8月23日公開(120分)
安部公房の
実験的小説が
50年後に映画化。
ダンボールを
頭からすっぽりと
被った姿で
都市をさまよい、
覗き窓から
世界を覗いて
妄想をノートに
記述する「箱男」
(永瀬正敏)。
それは人間が望む
最終形態であり、
すべてから完全に
解き放たれた
存在だった。
カメラマンの
“わたし”は
街で見かけた
箱男に心を奪われ、
自らも
ダンボールを被って
箱男として
生きることに。
そんな彼に、
数々の試練と
危険が
襲いかかる。。。。。
73年に
小説となったが、
未読。
これを永瀬主演で
97年に映画化
しようとしたが、
資金難で頓頓。
27年後の現代に
設定を変えて、
再び永瀬を
主演に執念の
映画化となった作品。
ポスタービジュアルに
魅かれて見たが、
複雑な構成で難解、
しかし
インパクトは残る
仕上がり。
原作自身が
「アンチ小説」と
呼ばれる
ようなもので、
解釈も読んだ人の
数だけ存在する
ようなカオスに
挑戦したのは、
「高校大パニック」
から最近は
「パンク侍、
斬られて候」の
石井岳龍監督。
まさに
ノン・ジャンルで
SFでも、
人間ドラマや
アクションでもない
分類不可の作品。
顔を
見せないことで、
「匿名性」を
持つ主人公は、
今のSNSや
ネットの時代にも
ぴったり合い、
箱男同士の
格闘シーンや
浣腸シーンなど
コミカルな部分もあり、
2時間
楽しませてくれる。
時に轟音も使い、
映画としての
実験性も
求めている。
出演は永瀬の他、
偽箱男に浅野忠信、
軍医に佐藤浩一、
渋川清彦、
中村優子ら。
また、
元モデル役
奈々を演じる
白本彩奈の
裸体は美しく、
アイドル・モデルとは
一線を画した。
今後も期待したい。
何も知らないで
見るのは
危険な作品なので、
原作ファンや、
筆者のように
毎日映画館という
「箱」に入って、
既に「箱男」に
なっている人には
お薦めする作品。
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