映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「長靴をはいた猫」
「さよなら丸の内TOEI」
1969年3月18日公開(80分)
東映アニメの最高傑作と言える
冒険コメディ・アニメ。
薄情な兄弟に家を
追い出されたピエールと、
猫の世界から仲間はずれに
されてしまった猫・ペロ(石川進)は、
ぐうぜん出会い仲良くなった。
いっしょに旅を始めた2人はある日、
ローザ姫(榊原ルミ)のお
婿さんを探す貼り紙を見て大喜び!
しかし魔王ルシファ(小池朝雄)も
ローザ姫のお婿さんになろう
としていて王様(益田喜頓)に近づく。。。。。
上映終了後、丸の内TOEI内で
万来の拍手が沸き起こった作品。
これまでも
「ウエストサイド物語」など
いくつかの名作で拍手喝采が
起こることがあったが、アニメでは初体験。
筆者も小学生時代に「東映まんが祭り」で
見て以来の劇場鑑賞となったが、
なつかしく、
とても嬉しい再会となった。
ネズミを助けた罪で、
猫のドン(内海賢二)に
死刑を言い渡されたペロだが、
その剣術で危機を脱する。
しかし、
3人の猫刺客(愛川欽也、水森亜土ら)に
追われることとなり、
偶然ピエールに出会う。
コメディとユーモア、
そしてミュージカルのような楽曲が融合し、
キャラが際立つ傑作中の傑作アニメ。
「びっくりしたニャー!」の歌は
今も歌えるくらい頭に
刷り込まれている。
脚本は井上ひさしら、音楽は宇野誠一郎。
声の出演は他に野沢雅子、熊倉一雄らと超豪華。
作画は大塚康生、宮崎駿ら。
本作を見れば「カリオストロの城」の原点が、
本作にあったことが良くわかる。
ルシファーの城の造形は圧倒的だが、
どこかカリオストロ城のクラリスの
別館にも見える。
ルシファーが最後の追っかけで、
石塔から石塔へ飛ぶシーンも
「カリオストロの城」でルパンが屋根から
屋根に飛び移るシーンに類似している。
また、
お婿候補のシーンなどは、
「アラジン」との類似点もある。
1960年代にこれだけの
傑作アニメを作った
東映アニメーションの実力に
感服するとともに、
筆者を含め多くの大人を
子供時代に引き戻してくれた。
ペロの機知・機転で劇場内で
大笑いしたい方、
髑髏のペンダントをめぐる
追っかけ合いが見たい方、
大昔見た作品でもう一度
感激したい方は是非ご覧ください。
本作の「ペロ」が、
東映アニメーションの
マスコット・キャラになっているのは、
皆さんご存じのとおり。
若き日の天才たちの才能に
触れることができる
ヴィンテージ・アニメ。
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