映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「私たちが光と想うすべて」
PG-12
2024年製作
(仏印蘭ルクセンブルグ合作)
2025年7月25日公開(118分)
都会で生きる年代の違う
3人の女性の連帯を描く秀作。
ムンバイで働く看護師
プラバ(カニ・クスルティ)と
年下の同僚アヌ(ディヴィヤ・プラバ)は
ルームメイトだが、
真面目なプラバと陽気な
アヌの間には心の距離があった。
プラバは親が決めた
相手と結婚したものの、
ドイツで仕事を見つけた
夫からはずっと連絡がない。
一方、
アヌにはイスラム教徒の恋人
シアーズ(リドゥ・ハールーン)がいるが、
親に知られたら
大反対されることがわかりきっていた。
そんな中、
病院の食堂に勤めるパルヴァディ
(チャヤ・カダム)が
高層ビル建築のために
自宅から立ち退きを迫られ、
故郷である海辺の村へ
帰ることになる。
ひとりで生きていくという彼女を
村まで見送る旅に出たプラバとアヌは、
神秘的な森や洞窟のある
別世界のような村で、
それぞれの人生を変えようと決意する
きっかけとなる、ある出来事に遭遇する。。。。。
インド初のカンヌ映画祭
グランプリ作品となった
インドらしくない作品。
派手なダンスシーンも無く、
電車の上まで人が
乗っているような混雑もなく、
ガラガラの車内。
また、
タブーとも思えるような、
モスリムとの恋、
裸や濃厚なキスシーンまであって
「自由に生きたい」という
普遍のテーマを描く。
前半は
大都会での生きづらさ、
そして後半は
トイレもない田舎の村で、
川岸に打ち上げられた
男性を救う物語に。
プラバは、彼を救うが、
幻想の中で、帰ってこない夫に
「もう2度と会いたくない」
と告げる。
そして
ラストの海の家の光が特に美しい。
監督は
39歳の新鋭女流監督の
パヤル・カバーリヤー。
インドを舞台にした
欧州監督作品は
「スラムドッグ・ミリオネア」
などいくつもあるが、
インド人の監督が作ったことに
大きな意義がある。
原題は
「All we imagine as light」
と直訳だが、
3人に輝く光を見たい方、
マサラ的インド商業映画と対局にある
インド映画を見たい方には
お薦めしたい。
食堂のおばさん役カダムは、
「花嫁はどこへ?」で、
駅の屋台のおばさんを
していた名女優。
超お薦めです。
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