「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」のあらすじとネタバレ⁈ ユダヤ教の子供を誘拐したキリスト教会の罪を描く問題作。

2024年
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映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「エドガルド・モルターラ
ある少年の数奇な運命」

  (伊仏独合作)
2024年4月26日公開(125分)

1858年、
6月23日。

イタリア・ボローニャの
ユダヤ人街に暮らす
モルターラ家に、

時の教皇ピウス9世
パオロ・ピエロボン)の

命を受けた
兵士たちが
押し入り、

何者かに
カトリックの洗礼を
受けたとされる

モルターラ家の
7歳になる息子
エドガルド(エネア・サラ)を
連れ去ってしまう。

教会の法に則れば、
洗礼を受けた

エドガルドを
キリスト教徒でない

両親が育てることは
できないからだ。

息子を
取り戻そうとする
奮闘する両親は、

世論や国際的な
ユダヤ人社会の
支えも得るが、

教会と
ローマ教皇は

揺らぎつつある
権力を強化
するために、

エドガルドの
返還に決して
応じようとはせず。。。。。

約170年も前に
起きた、

タブー視
されるような

キリスト協会の
罪を描く作品。

洗礼を受けた
だけの理由で、

ユダヤ教徒が
カトリックに
ならないと
いけない、
あまりの不条理。

誘拐当初は、
家族やユダヤ教が
忘れられないが、

子供ゆえに
段々と適応
してしまう。

監督は
「シチリアーノ
裏切りの美学」
(2019年)でも

マフィアの史実を
描いた
マルコ・ベロッキオ。

反骨の監督らしい
内容だが、

美術・映像ともに
手抜きはない。

なんとなく
頼りない父
ファウスト
・ルッソ・アレジ)と

鬼気迫る迫力の母
バルバラ・ロンキ)の
対象もさることながら、

子役エネア・サラ
映画初出演とは

思えない演技を
見せる。

特に、キリスト像の
釘を抜くシーン。

ユダヤ人
(ヘブライ人)が
打った

キリスト張り付けの
釘を抜いて、

キリストを
開放するシーンは
見事。

教皇には、
慈悲の心はなく、

自分の権力に
固執している
ピエロボンが、

憎たらしい演技を
披露。

冒頭の女が
原因であることも、

途中でわかる
脚本も見事で、

23年カンヌをはじめ、
いろんな
映画祭で
高評価されている。

宗教の持つ
洗脳力で、

翻弄される人々を
描いた作品は、
超お薦めの史実。

宗教心の薄い
日本人にも

インパクトのある
作品。

当時のユダヤ教と
キリスト教の
力関係も
よくわかります。

原題は「Rapito」
=イタリア語で「誘拐」。

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