映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「ベルリン 天使の詩」
(午前10時の映画祭)
西独・仏合作(4K版)
1987年制作
2021年11月5日公開(128分)
ヴィム・ベンダーズ監督の
代表作が4Kで蘇る。
まだ壁がある頃の
西ドイツ・ベルリン。
守護天使ダミエル
(ブルーノ・ガンツ)は、
長い歴史を
天使として見届け、
人間のあらゆる
ドラマを寄り添う
ように見守った。
だが、
親友カシエル
(オットー・ザンダー)に
「永遠の生命を放棄し、
人間になりたい」と
打ち明ける。
ある日、
サーカスに
迷い込んだ
ダミエルは、
空中ブランコを
練習中のマリオン
(ソルヴェーグ
・ドマルタン)に
恋をして
しまったのである。。。。。。
ドイツ・ベルリンには
多くの天使たちがいる。
そこには
サーカスも来るし、
大きな図書館も
あるし、
ポツダム広場を
探す男もいたりする。
ポスターに
使われている
冒頭の戦勝記念塔や
高層ビルの上にいる
天使たちの
ビジュアルは
強烈な印象を残す。
天使ダミエルは、
天使の羽を模した
空中ブランコをする
マリオンに恋をする。
「子供は
子供だった頃。。。」で
始まる詩が
何度も綴られ
難解かと思えたが、
あくまで人間に
恋する天使の
ファンタジーが
ベース。
そして
「刑事コロンボ」で
ブレークしていた
ピーター・フォークが
本人役で登場。
ダミエルに
人間になることを
薦める。
ということは、
彼も元天使だった?
監督は
「パリ・テキサス」、
最新作は
「PERFECT DAYS」の
ヴィム・ベンダーズ。
ベルリンの街が
本当に美しく
撮られている。
ベルリンの壁崩壊は
89年なので、
本作公開の
2年後。
筆者は、2年前に
ベルリンの
壁博物館や、
壁が残っている
地域を訪れたが、
本作でも壁が
たくさん
出てくる。
また、
ポツダム広場跡は、
今は繁華街で、
ソニーセンター
などが建つ。
そこに、
ベルリン映画祭の
博物館があったと
記憶する。
戦勝記念塔も、
ブランデンブルク門
に続く公園内の
ランナバウトに
立つので、
見ているはずだが、
もちろん、
一番上の像は、
映画ほど大きく
見えない。
本作では、
天使目線の時は
白黒、
人間の時は
カラーと色彩が
変化する
面白さもあって、
カンヌ映画祭で
監督賞受賞。
98年には
ハリウッドで
「City of Angeles」
という
メグ・ライアンと
ニコラス・ケイジ作品
としてリメイク。
天使の映画は
傑作が多く、
1946年の
「素晴らしき哉、人生」や
同じく
ニコラス・ケイジ主演の
「天使のくれた時間」は、
筆者が超絶
お薦めする作品。
本作も、
決して難解な
芸術作品ではなく、
天使の存在を
信じる方、
昔子供だった
ことのある方、
ベルリンを
訪れたことのある方には
本当に楽しめる
作品として
お薦めしたい。
最後にベンダーズ監督が
尊敬する
小津安二郎、
トリフォー、
アンドレイ・タルコフスキーの
3名の監督に
捧げるとの
テロップが出てくる。
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