映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「私は憎まない」
加仏合作
2024年10月4日公開(92分)
3人の娘を殺された
ガザの医師の
ドキュメンタリー。
ガザ地区の貧困地域出身で、
パレスチナ人として
イスラエルの病院で働く
初の医師となった
アブラエーシュ博士。
産婦人科でイスラエル人と
パレスチナ人両方の
赤ちゃんの誕生に携わる彼は、
病院で命が平等なように、
外の世界でも同じく人々は
平等であるべきだと、
医療で分断に橋を
架けようとしてきた。
しかし
2009年1月、自宅が
イスラエル軍による砲撃を受け、
3人の娘と姪が
命を落としてしまう。。。。。
昨年見逃した作品が、
近くの公会堂で公開される
とのことで向かった。
マンションの中層階に
医師の家はあり、
家族はリビングと
隣の部屋にいたが、
そこに戦車からの攻撃があり、
娘3人が犠牲となる。
3人はほぼ即死で、
肉片や大量の血が
家の壁面についているのが
うかがえた。
直後にアブラエーシュ博士は、
生放送で悲しみのあまり叫ぶ。
しかし、
最期には憎しみの連鎖を
断ち切る共存を訴える。
「憎しみは有害な病で、
しかも感染する」という
博士の言葉は平和が
当たり前の国にいる
我々には理解できない
かもしれないが、
本作を見れば、
悲劇をプラスに変えようと
努力している家族たちに
心打たれる。
訴訟を起こすが、
最後までイスラエルからの
お詫びの言葉は無く、
ビルの上にスナイパーが
いたとか適当な作り話を
されるだけ。
ノーベル平和賞に
5度ノミネートされて、
まだ平和と人間の
尊厳のために頑張る
博士を応援したいし、
残った家族はその意思を
追究していくだろう。
本作の監督は
イスラエル人のタル・バルダ。
本作がパレスチナと
イスラエルの架け橋に
なれば嬉しい。
原題は「I shall not hate」。
「ノー・アザーランド」
「娘は戦場へ生まれた」など
秀逸なドキュメンタリー映画で
反戦を唱えるが、
政治家は見てもいないのだろう。
せめて
文部省選定作品なので、
若い学生たちに
学校で見る機会を
作ってはどうだろうか?
博士は、聖人君主でもなく、
家族を愛する
普通のお父さんだった。
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