映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「蜂の巣の子供たち」
終戦80年特集
1948年8月24日公開(86分)
復員兵と孤児たちが、
大阪に行く全編ロケの
ロードムービー。
一人の復員兵・島村修作(島村俊作)と
偶然出会った戦災孤児たちが、
下関から大阪の児童施設を
目指して旅をする。
子供らが、図星の政という
一本足の男が彼らに犯罪を
させていることを知るが、
修作は自分の生活のために
様々な仕事に従事し、
塩田での作業は
浮浪児たちにも手伝わせた。
それが面白くない図星の政は
修作を狙うが、
逆に返り討ちに遭う。。。。。
今年は終戦80年ということで、
いろんな劇場が
特集を組んでいる。
そうでなければ、
戦後2年目に作られた
本作などは、
目にすることが
できなかっただろう。
監督の清水宏は、
多くの戦災孤児引き取り、
一緒に生活して、
彼らを本作に出すことで、
働くことを教えていった。
冒頭に
「この子供たちに
心当たりがないか?」と
テロップが出る。
映画を使って、
子供たちの親や親戚を
探しているのである。
戦後すぐの下関駅から、
岩国の錦帯橋、
そして廃墟の街(広島?)も
そのままにロケに使われており、
セットは一切
使っていないのも凄い。
つまり最後の山も子供たちが、
登ったということになる。
ある意味たくましい
子供たちだが、
生きるためには
何でもやったのだろう。
浮浪児だけでなく、
闇市や娼婦に成り下がる
女・弓子(夏木雅子)など、
時代を反映したリアルが
沢山出てきて、
当時の悲しい生活ぶりが
良くわかる。
監督が戦後に作った
プロダクションが
「蜂の巣映画」ということで、
このタイトルになったのだろうか?
音響は、聞き取りにくい
ところもあるので、
修復は必要かも。
しかし、
映像はとても素晴らしい。
素人の子供たちを、
これだけの人数使った作品は、
他に類を見ないので、
是非、機会があれば
鑑賞して欲しい。
1951年には、本作の続編
「その後の蜂の巣の子供たち」も
公開されている。
戦争の悲劇は、
戦争後も続いていることを
実感する。
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