映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「旅と日々」
2025年11月7日公開(89分)
つげ義春の漫画を基にした
旅するムービー。
強い日差しが降り注ぐ夏の海。
浜辺にひとりたたずんでいた
夏男(高田万作)は、

影のある女・渚
(河井優美)と出会い、
ふたりは何を語るでもなく
散策する。

翌日、再び浜辺で
会った夏男と渚は、
台風が接近し大雨が
降りしきるなか、
海で泳ぐのだった……..。

とある大学の授業で、
つげ義春の漫画を原作に
李(シム・ウンギョン)が脚本を
書いた映画を上映している。

上映後、
質疑応答で学生から
映画の感想を問われた李は、
自分には才能がないと
思ったと答える。

冬になり、李は
ひょんなことから雪に
覆われた山奥を訪れ、
おんぼろ宿にたどり着く。
宿の主人・べん造(堤真一)は
やる気がなく、
暖房もまともな食事もない。
ある夜、
べん造は李を夜の
雪の原へと連れ出す。。。。。

特別盛り上がりがあって、
面白い映画ではないが、
飽きない場面設定が面白い。
前半は、
漫画「海辺の叙景」を
ベースにした劇中劇。
佐野史郎扮する先生の持つ、
古いフィルム・カメラが
たくさん陳列してあるシーンがあるが、

三宅昌監督には、
カメラが好きなのだろう。
静止画像への
こだわりが見られた。
まるで写真のような風景で、
海と雪を撮っている。

後半は
変わって雪景色。
原作は「ほんやら洞のべんさん」。
囲炉裏のある古民家に留まり、
その村を舞台にした脚本を練るが、
やはり筆は進まない。
そこで、
鯉を盗みに行くわけだが、
盗った鯉は凍ってしまい、食べることに。
河合優美、シム・ウンギョンと
好きな女優が出てくるが、
なぜ脚本を韓国語で
書いているのかは理解不能。

監督・脚本は
「ケイコ 目を澄ませて」
「夜明けのすべて」と
評論家受けの良い三宅昌。
夏旅と冬旅のコントラストが
際立つ作品を見たい方、
他人の池から鯉を
盗んだことのある方、
河合優美の水着シーンが
見たい方は是非ご覧ください。

本作は、
ロカルノ映画祭でグランプリを受賞。
非日常を掴むために旅に出る
映画は沢山あるように思うが、
グランプリを取るような
作品とは思わなかった。
その点は驚き。



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