映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「ジョニーは戦場へ行った」
4K(1972年製作)
終戦80年企画
2025年8月1日公開(112分)
ドルトン・トランボ監督・脚本の
反戦映画の名作。
第1次世界大戦下のヨーロッパ戦線に
出征したアメリカ人兵士ジョー
(ティモシー・ボトムズ)は、
砲弾を受けて目、鼻、
口、耳を失い、
運び込まれた病院で
両腕と両脚も切断されてしまう。
首と頭はわずかに動き、
皮膚感覚だけが残った彼は、
姓名不詳の「407号」と
呼ばれることになる。
鎮痛剤を打たれ意識が
朦朧とするなか、
出征前に最愛の恋人
カリーン(キャシー・フィールズ)と
過ごした一夜や、
釣り好きだった父との日々を
回想するジョーだったが。。。。。
中学生の時に見たかったが、
怖くて見れなかった作品。
「トランボ ハリウッドに
最も嫌われた男」を見た後だから、
彼の作品の根底に流れる反戦や
尊厳死などがわかるが、
彼の原作小説は米国では、
発禁処分にされている。
戦争の現実や真実を
伝えすぎることは、
政治家にとっても
まずかったのだろう。
赤狩りで捕まったが、
1960年代にハリウッドに復帰し、
自身の小説を監督、映画化した。
四肢と顔の機能を失った
絶望のどん底の人間が
研究目的で生かされる。
日本映画「キャタピラー」でも
四肢の無い芋虫の兵隊が描かれた。
過去と夢のシーンはカラーで、
今の現実は白黒で撮影され、
彼は楽しい思い出と生きていく。
そして、
わずかに体を揺らした
モールス信号で、SOSを送るが、
優しい看護婦以外は
取り合わない。
彼女は胸に文字を書いてあげたり、
彼の尊厳死を助けようとするが、
うまく行かない。
戦争は敗者だけでなく、
勝者にも悲劇を生むのだ。
彼は、頭に浮かぶことが
夢か現実か判断するために
大声で叫ぼうとするが、
それすら許されない。
共演は
「ハンガーゲーム」シリーズや
「MASH」のドナルド・サザーランド。
キリストのような役で驚いた。
カンヌ映画祭審査員特別賞など
多くの賞に輝く作品は、
もちろん超お薦めの辛い、辛い作品。
原題は
「Johnny got his gun」。
恋人と別れる時の
Vサインのポスターでなく、
カリーンが行かないで
欲しいと抱き着く、
出征時のポスターが
中学生の時、欲しかった。
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