映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「リー・ミラー
彼女の瞳が映す世界」
(英国)
2025年5月9日公開(116分)
女性戦場写真家の
半生を描く力作。
1938年、
南フランスで
アーティスト仲間たちと
休暇を過ごしていた
リー・ミラー
(ケイト・ウィンスレット)は、
芸術家ローランド・ペンローズ
(アレキサンダー・スカルスガルド)
と出会い恋に落ちる。
ほどなくして
第2次世界大戦の脅威が迫り、
日常のすべてが一変。
写真家の仕事を得たリーは、
アメリカ「LIFE」誌の
フォトジャーナリスト兼
編集者デイヴィッド・シャーマン
(アンディ・サムバーグ)とチームを組む。
1945年、
リーは従軍記者兼写真家として
次々とスクープをつかみ、
ヒトラーが自死した当日、
ミュンヘンにある
ヒトラーのアパートの浴室で
自らのポートレイトを撮影して
戦争の終わりを伝える。
それらの光景はリー自身の
心に深く焼きつき、
戦後も長きにわたり
彼女を苦しめることになる。。。。。
若手のジャーナリスト
(ジョッシュ・オコーナー)が、
70歳のリーをインタビューする
形式で話が進むが、
それ自体が
トリックになっていることが
最後にわかる。
圧巻は、リーを演じた
ケイト・ウィンスレットに尽きる。
貫禄の演技で見る物を
引き付けていく。
リーは、
元々モデル出身だが、
Vogue誌の写真家から
戦争写真家に転じ、
戦争の事実を残していく。
戦前の南仏での優雅な
ピクニックは、
女性たちは肌をさらして
ワインを楽しむが、
戦争はそんな生活を
一転させる。
ダッハウでは列車の中の
山積みの死体に、
ミュンヘンでは
ヒットラーの自宅の
浴槽に入り写真を撮る。
ライプツィヒ市長の
娘の自殺や、
密告者として髪を切られる少女、
パンを食べながら
震える少女などの写真も、
映画の最後に実物を
見ることができるのは衝撃的。
これらの写真を大戦直後に
発表しようとしたが、
Vogue誌は取り上げず、
お蔵入りになってしまう。
共演は、友人役に
マリオン・コティヤール、
ノエミ・メルラン、
アンドレイ・ライズボローら。
監督は
「エターナル・サンシャイン」の
撮影監督をしたエレン・クラス。
ウィンスレットは
製作総指揮にも関わり、
女性監督の元、
女性の視点で見た戦争を
捉える力強い作品となった。
次は、
もうひとつの大戦の大罪である
「原爆」についても、
「オッペンハイマー」よりも
掘り下げた作品を作って欲しい。
ウィンスレットは、
ゴールデングローブ賞ノミネート、
英国アカデミー賞でも
作品賞ノミネートされている
実話の映画化は、
超お薦めです。
原題は「Lee」。
映画「シビルウォー
アメリカ最後の日」で
キルスティン・ダンスト演じる
ジャーナリストは、リーがモデル。
また、
同じ実在の戦場ジャーナリストの
メリー・コルヴィンを描く
「プライベート・ウォー」も見て頂きたい。
コメント