映画を愛して、映画大好きだからこそ！
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀｀*)
「クー！キン・ザ・ザ」
（ロシア）
2021年5月14日公開（92分）
1986年の
『不思議惑星
キン・ザ・ザ』
をアニメ化した
不思議SF。
雪景色のモスクワの
メインストリートで、
有名な
チェリストの
チジョフと
DJの卵の
青年トリクは、
パジャマに素足の
宇宙人と
偶然出会い、
突然キン・ザ・ザ星雲の
惑星プリュクに
ワープしてしまう。
身に着ける
ズボンの
色によって
階級が分かれ、
「クー!」という
意味不明の言葉を
繰り返す
異星人たちの中で、
二人は地球に
戻る方法を探る。。。。。
筆者はカルト伝説的
「不思議惑星キン・ザ・ザ」は、
見ていないため、
実写版との比較は
できないが、
とにかく
不思議な映画。
キン・ザ・ザ星で
使われる言葉は
「キュー」という
罵倒語と、
それ以外は
すべて「クー」
という２つの
言語しかない。
それで、
すべてが
表現される映画、
すなわち
ノン・バーバルで
世界に通じる
映画は、
最近の日本の
「Junk Head」同様、
凄い作品に
出会ったと
言って
過言ではない。
描かれる
世界観は
とても
シュールであり、
カッツェと
呼ばれる
マッチが
重宝される世界。
宇宙人の持つ
テレポーターを
誤操作したために
キンザザに
ワープ
してしまった
二人だが、
著名な
チェロ曲よりも
雑音のような
音楽が
好まれる世界で、
さまようことになる。
本作の
ゲオルギー
・ダネリヤ監督が、
自ら実写版に
新解釈を
加えたという
本作を見て、
実写版も見たくなった。
ロシアの
アニメと言えば
「チェブラーシカ」が
有名だが、
映画文化に
かける情熱は、
非常に
高いものがあり、
モスクワの
映画学校や
黒澤明を招聘して
米アカデミー賞を
受賞した
「デルス・ウザーラ」を
製作した
過去もある。
日本のアニメが
やたら暴力や
血だらけの
シーンに走る中、
こんな朴訥だが、
面白い宇宙を描く
作品があれば、
まだまだアニメの
可能性は
広げられると思った。
この監督は88歳で、
本作を遺作に
逝去したが、
最後に
素晴らしい功績を
残したと言える。
見終わった後に
「クー！」や
「キュー！」と
叫びたくなる作品は、
ロシア映画を
見たことない人に
是非お勧めしたい。
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