映画を愛して、映画大好きだからこそ！
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀｀*)
「月」
（PG-12）
2023年10月13日公開（144分）
障がい者
殺傷事件の
実話に
基づいた
衝撃の問題作。
夫（オダギリジョー）と
2人で慎ましく
暮らす
元有名作家の
堂島洋子
（宮沢りえ）は、
森の奥深くにある
重度障がい者施設で
働きはじめる。
そこで彼女は、
作家志望の陽子
（二階堂ふみ）や
絵の好きな
青年さとくん
（磯村優斗）と
いった同僚たち、
そして
光の届かない
部屋でベッドに
横たわったまま
動かない、
きーちゃんと
呼ばれる
入所者と出会う。
洋子は
自分と生年月日が
一緒のきーちゃんの
ことをどこか
他人だと思えず
親身に接する
ようになるが、
その一方で
他の職員による
入所者への
ひどい扱いや
暴力を
目の当たりにする。
そんな理不尽な
状況に憤る
さとくんは、
正義感や
使命感を
徐々に増幅
させていき。。。。。
邦画もようやく、
臭い物に
蓋をする
のではなく、
タブーを
直視するような
作品を作り
始めた。
子供を
亡くした
夫婦の眼を
通して、
障がい者施設の
現状を描くが、
単なる
社会派作品とも
違う。
「心」が
ない人は
生きる価値が
ないのか、
最近作
「ロストケア」から
さらに
踏み込んだ
作品となっている。
画面は
オカルトのように
光の少ない
シーンが多く、
それによって
様々な「月」が
映えるのだろう。
いろんな形と
色の「月」は、
いろんな人々を
表現しているのか。
「月」は、
毎日のように
見えるが、
誰も触れる
ことのできない
真実なのか。
筆者のように、
車に乗っていると
「月」に
追いかけられる
ような錯覚に
陥った人は
多いのでは。
監督は
「舟を編む」
「アジアの天使」などの
石井裕也。
原作は、
神奈川県で
起きた実話に
基づいているが、
それまでの
経緯は
フィクションだろう。
河村光庸
プロデューサーの
遺作となったが、
俳優陣ともども、
相当の覚悟で
臨んだ作品
であることが
分かる。
主演の4人は
素晴らしいが、
「PLAN75」
「ビリーバーズ」
「渇水」などと
問題作ばかりを
選んで
出演している
磯村優斗には
特に驚く。
誰も
こんな役
やりたくない。
重く辛い
内容だが、
お客さんが
多く入っていたのは
救いか。
それとも
「見て見ぬふり」を
してきた
懺悔の気持ちから
劇場に来ているのか？
来年の
日本アカデミー賞に
大きく
絡んでくる
作品だけに、
この
センセーショナルな
力作を
覚悟を持って
見て頂きたい。
超お薦めです。
映画が終わって、
外を見上げると
白い「三日月」が
出ていました。
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