映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「異人たち」
(R‐15)イギリス
2024年4月19日公開(105分)
山田太一の
小説をロンドンに
設定した
喪失と癒しの
物語。
12歳の時に
交通事故で
両親を亡くし、
孤独な人生を
歩んできた
40歳の脚本家
アダム(アンドリュー
・スコット)。
ロンドンの
タワーマンションに
住む彼は、
両親の思い出を
もとにした
脚本の執筆に
取り組んでいる。
ある日、
幼少期を過ごした
郊外の家を訪れると、
そこには
30年前に
他界した父
(ジェイミー・ベル)と
母(クレア・フォイ)が
当時のままの姿で
暮らしていた。
それ以来、
アダムは足しげく
実家に通っては
両親のもとで
安らぎの時を過ごし、
心が
解きほぐされていく。
その一方で、
彼は同じ
マンションの
住人である
謎めいた青年
ハリー(ポール・メスカル)と
恋に落ちるが。。。。。
大林宣彦監督版
「異人たちの夏」
(1988)は未見で、
全く知識なく鑑賞。
当初、
おっさんずラブかと
思ったら、
話は大きく
ゴーストストーリーに
展開。
死んだ父母が
見えるのは、
会いたいという
強い思いなのか、
ケタミンを
服用している
せいなのか?
幻影というには
しっかりしており、
むしろ
ゴーストとして
神様が
会わせて
くれたのかも。
主人公は
決して孤独ではなく、
恋人がいなくても
別に構わないと
言い放つ。
母はとまどい、
父はハリーを
受け入れる。
なんとも
不思議な感覚だが、
映像は美しく、
4人の演技も
素晴らしい。
監督は
「さざなみ」などの
アンドリュー・ヘイ。
家族の誰とも
違っていた
(=Stranger)が、
ミステリアスな
隣人と出会う風に
翻案して、
クィアなどの
マイノリティに
ついても包含し、
現代風な物語へ。
その場が
良ければと、
何か刹那的
であると
感じるのは、
筆者の頭が
古いのかも
しれないが、
子供時代の
クリスマスツリーを
飾る思い出など、
親を失った方には、
どれだけ貴重な
メモリーだったかと
想像はつく。
音楽も
「You are always
on my mind」
など素晴らしく、
やや難解だが、
決して退屈は
しない作品は
「エゴイスト」などが
好きな方には
お薦めしたい。
そして昨年
亡くなった
名脚本家
・山田太一を
追悼したい。
原題は
「All of us Strangers」。
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