映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も画
ご参考までに(*´∀`*)
「チネチッタで会いましょう」
(伊仏合作)
2024年11月22日公開(96分)
伊の有名撮影所で
起こる監督の
人生悲喜劇。
ローマ。
イタリアの
映画監督ジャンニ
(ナンニ・モレッティ)は、
これまで40年間、
プロデューサーの妻
(マルゲリータ・ブイ)に
支えられながら
映画を制作してきた。
チネチッタ撮影所での
新作撮影を
目前に控え、
頭の中は
アイデアで
いっぱいの
ジャンニだったが、
順調だと
思っていたのは
本人だけだった。
女優は演出に
口を出すばかりか
政治映画を
ラブストーリーだと
言い出し、
娘に紹介された
ボーイフレンドは
自分ほどの
年齢だという。
誰にも理解されず、
ひとり帰宅して
目を覚ますと、
今度は妻から別れを
切り出されてしまう。
さらに
プロデューサーが
詐欺師であることが
発覚し、
資金不足で撮影が
止まってしまう。。。。。
80歳を目前にした
老監督が、
時代に
ついて行けず、
でもこだわりを持った
集大成の映画を
自身の主演で
製作した。
サーカスも登場する
映画の撮影は
順調と思いきや、
トラブル連発。
資金繰りを
助けてもらうための
Netflixとの
面談シーンは最高。
彼らが契約すれば
190ヶ国に
配信されると
連呼するが
全く応じない。
さらに、
妻がプロデュースする
別の映画に口出しし、
殺しのシーンに
説教をたれる。
面倒くさい
親父だが、
現代映画の
在り方を皮肉ったり、
過去の名作
(「地獄の黙示録」
「ブルースブラザーズ」や
M.マストロヤンニ作品)への
オマージュも含めた
ウイットの効いた
作品に仕上がっている。
劇中劇の映画は、
イタリア共産党が
ロシアの
ハンガリー侵攻に
どう動くかという
絶対ヒットしない
ような作品だが、
ラストにロシアに
Noをつきつける脚本に
変更となる。
現在の
ウクライナ侵攻に
対する勇気ある
変更であり、
その後の皆で
行進する
大円団につながり
最高潮に。
途中、皆で
くるくると回りだす
シーンも印象的。
「息子の部屋」
などで、
40歳までに
欧州3大映画祭を
制した監督が
人生の最後に
作りたかった
自身の作品は、
映画好きには
たまらない作品。
原題の
「Il sol dell’avvenire」は
「未来の太陽」
の意味、
過去を
振り返るようで、
未来の映画のことを
心配しているのだろうか?
お薦めです。
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