「敵」のあらすじとネタバレ⁈77歳の元仏文教授の 最後を夢と現実でドラマ化。

2025年
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映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「敵」

2025年1月17日公開(108分)

77歳の元仏文教授の
最後を夢と現実で
見せる白黒ドラマ。

大学教授の職を
リタイアし、

妻(黒沢あすか)には
先立たれ、

祖父の代から続く
日本家屋に
ひとり暮らす、

渡辺儀助77歳
(長塚京三)。

毎朝決まった
時間に起床し、

料理は自分でつくり、
衣類や使う

文房具一つに
至るまでを
丹念に扱う。

時には気の置けない
わずかな友人と
酒を酌み交わし、

教え子(瀧内公美)を
招いてディナーも
振る舞う。

この生活スタイルで
預貯金が

あと何年持つかを
計算しながら、

日常は平和に
過ぎていった。

そんな穏やかな
時間を過ごす
儀助だったが、

ある日、
書斎のパソコンの
画面に

「敵がやって来る」と
不穏なメッセージが
流れてくる。。。。。

原作は
筒井康隆の小説。

前半は、
自分の老後も

そうありたいと
思わせる展開だが、

後半は、
妄想や欲望が

満載の文学的
香りのする作品。

「敵」の正体は
わからないが、
北から来るという。

「老い」の恐怖が
敵のようにも
取れるが、

見る人によって
解釈は違うだろう。

遺言書を書き、
自分のXデー

に向けて堅実に
暮らしている。

かと思えば、
教え子との
妄想に悶絶し、

しかも教え子に
見透かされていたり、

大学生(河合優美)には
騙されるような

世間知らずな
面もある。

老後を迎える
すべての観客に、

素晴らしい映画体験を
させてくれる
傑作だろう。

昨年の
東京国際映画祭では、

グランプリ、監督賞、
主演男優の
3冠を受賞。

「桐島、部活やめるってよ」や「
紙の月」などの

吉田大八監督の
演出が冴える。

そして、
79歳になる

長塚京三
ダンディで
インテリな老人を好演。

本当に
ソルボンヌ大学を
卒業しているから

フランス語
できるわけね。

また、
筆者の好きな
瀧内公美河合優美

黒沢あすかが、
異なる年代の
女性を演じる。

共演は他に
松尾愉松尾貴史
中島歩など。

「老い」を
感じている方、

人間の裏表が
知りたい方、

なにかわからない
敵がいる方は
必見の作品。

超お薦めです。

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