映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「ルノワール」
(日仏、シンガポール、
フィリピン、インドネシア合作)
2025年6月20日公開(122分)
カンヌ映画祭で高評価の
早川千絵監督第2作。
1980年代後半。
11歳の少女フキ(鈴木唯)は、
両親と3人で郊外の家に
暮らしている。
ときに
大人たちを戸惑わせるほどの
豊かな感受性を持つ彼女は、
得意の想像力を膨らませながら、
自由気ままに過ごしていた。
そんなフキにとって、
ときどき覗き見る大人の世界は、
複雑な感情が絡み合い、
どこか滑稽で刺激的だった。
しかし、
闘病中の父(リリー・フランキー)と、
仕事に追われる母(石田ひかり)の
間にはいつしか大きな溝が生まれていき、
フキの日常も否応なしに
揺らいでいく。。。。。
80年代、
少女の興味はマジックや奇術、
動物のものまね、
そしてちょっと恐ろしい作文。
光はほとんど自然光なのだろうか、
室内ではやや暗いシーンも。
彼女はラストで笑みが
こぼれるまでほとんど
無表情で不愛想。
目指しているのは、
河合優美かと思ってしまう。
そして坂本龍太扮する青年の家に
ついていってしまう。
いわゆる、
幼い子供が大人の世界を
垣間見ながら大人に成長する
作品は沢山あり、
早川監督は影響を受けた作品
としてビクトル・エリセ監督の
「みつばちのささやき」や
「ヤンヤン夏の思い出」
などを挙げているが、
筆者的には岩井俊二監督の
「打ち上げ花火、
下から見るか?横からみるか?」(95)だろう。
本作の素晴らしさは11-12歳で
少女は大人になろうとするが、
男の子はまだ子供のままである。
この対比が絶妙で、
少女の成長のみを描いた本作では、
今一つインパクトを欠いた。
並べられたエピソードは
少女の光と影を現し、大変興味深く、
「PLAN75」の「老い」からテーマを
「少女の成長」に大きく転換した
早川監督の手腕はひかるが、
数多い同系作品の中では
埋もれてしまいそう。
共演は、他に河井優実、中島歩ら。
ただ、末恐ろしい女優が
現われたことは特筆すべきだろう。
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