映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も画
ご参考までに(*´∀`*)
「ブルータリスト」
(R-15)
2025年2月21日公開(215分)
ユダヤ人建築家の
数奇な半生を描く
4時間の傑作。
ハンガリー系
ユダヤ人の
建築家
ラースロー・トート
(エイドリアン・ブロディ)は
第2次世界大戦下の
ホロコーストを
生き延びるが、
妻エルジェーベト
(フェリシティ
・ジョーンズ)や
姪ジョーフィアと
強制的に
引き離されて
しまう。
戦後すぐ、
家族と
新しい生活を
始めるため
アメリカの
ペンシルベニアに
移住した彼は、
著名な実業家
ハリソン
(ガイ・ピアース)
と出会う。
建築家ラースローの
ハンガリーでの
輝かしい実績を
知ったハリソンは、
彼の家族の
早期アメリカ移住と
引き換えに、
あらゆる設備を
備えた礼拝堂の
設計と建築を依頼。
しかし母国とは
文化もルールも
異なる
アメリカでの
設計作業には、
多くの困難が
立ちはだかる。。。。。
全編215分の
長尺ということで、
かなり身構えて
見に行ったが、
インターミッション
(途中休憩)が
15分あり、
全く心配する
必要のない
素晴らしい
展開の作品だった。
特に、
前半はゆっくりと
進むが、
後半、
妻が現われてからの
スピード感が
素晴らしく、
あっという間に
終わった感さえある。
「ブルータリスト」とは、
「ブルータリズム」という
1950年代の
建築様式で、
例えば、
打ちっぱなし
コンクリートの
ビルに見られる、
少し殺風景な
建築。
元々、
「ブルータル」は
「残酷な」「野蛮な」
という形容詞だが、
そういう輩をして
「ブルータリスト」と
評したのかも。
パトロンの
ハリソンは
まさにその典型で、
アメリカンドリームを
体現して
成りあがったが、
やがて
本性を現す。
移民は
いつまでたっても
差別の対象であり、
成り上がり者の
代表トランプ大統領は、
改めて差別を
あおっている。
とにかく
俳優陣は
素晴らしい。
ブロディは本作で
「戦場のピアニスト」
に続き、
2つ目の
オスカーを受賞。
F.ジョーンズも
強烈な存在感で、
後半の展開を
まくしたてる。
「LAコンフィデンシャル」
「メメント」の
ガイ・ピアースも
受賞に値する名演。
監督は36歳で
俳優もしている
ブラディ・コーベット。
「シークレット
・オブ・モンスター」
「ポップスター」に
次いで3作目となる
監督作品で、
さらに
評価が高まった。
若い人に
チャンスを与える
アメリカの良い
側面だろう。
しかし、本作が
フィクションで
あるのも、
びっくり。
勝手に事実だろうと
思いこんでいた。
ラストで
わかるが、
ハリソンの
母の名前を関した
フィラデルフィアの
コミュニティー
センターは、
ある建物の
規模を模したもの。
ラースローは
一体、
いつから
そのことを
考えていたのか?
光が入ると
ホールに十字架が
現われる設計図を
作ったときからなのか?
アカデミー賞では
10部門ノミネートで
3部門受賞。
ゴールデン
・グローブでは
作品賞・監督賞受賞、
ヴェネチアでは
銀獅子賞と
数々の賞を取り、
アカデミー作品賞も
大本命と
思われたが、
作品賞は取れず。
若く才能ある
監督なので、
まだまだ
チャンスはある。
4時間作品で
インターミッションを
体験したい方、
俳優陣の圧巻の
演技を感じたい方、
ひっくり返る
自由の女神が
見たい方、
是非劇場で
ご覧ください。
これが映画だと
思えます。
タイトルバックが
斜めに動くのも
初めて
見たような
気がするし、
音楽も時代に
あったもの。
特に、
ラストの
One for you,
one for meは
ポップで明るく、
重い気持ちを
軽くしてくれた。
4時間の
大作なのに、
劇場は多くの人
だったのも感激。
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