映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「盤上の向日葵」
2025年10月31日公開(123分)
将棋界を舞台にした
ヒューマン・ミステリー。
山中で身元不明の
白骨死体が発見される。
現場には、この世に
7組しか現存しない

希少な将棋駒・菊水月が
残されていた。
駒の持ち主は、
将棋界に彗星のごとく現れ
時代の寵児となった
天才棋士・上条桂介
(坂口健太郎)であることが判明。

さらに
捜査を進めていくと、
桂介の過去を知る
重要人物として、
賭け将棋で圧倒的な
実力を誇った裏社会の男

東明重慶(渡辺謙)の
存在が浮上する。
やがて、
謎に包まれていた桂介の
生い立ちが明らかになる。。。。。

プロ棋士以外にも将棋で
金を稼ぐ真剣師というものが
存在するとは知らなかった。
眼光鋭い渡辺謙の
東明との出会いで、
桂介の運命の歯車が回り始める。
美しい向日葵(ひまわり)とは
裏腹に人間の醜い部分が
炙り出される。
ラストはバルコニーから
飛び降りず、

父母の轍は踏まない
ラストは安心した。
「生きる」ことがテーマであり、
幼少期からの過酷な
人生を生き延びてきた桂介。

やせこけた子役の
小野桜介の演技には心動かされた。
全体のプロットは事件を追う
刑事(佐々木蔵之介、高杉真宙)
によって進められている点は傑作
「砂の器」に似ている。

原作は
「孤狼の血」の柚月裕子の小説だが、
いわゆる犯人捜しの
作品ではないので、ご注意を。
共演は、
木村多江、小日向文世、
片岡礼子、柄本明、
土屋太鳳などオールスターキャスト。

だめな親父役の音尾琢真が
素晴らしい演技をしたが、
佐々木蔵之介の大味な
演技にはちょっと辟易した。

音楽は
サザンオールスターズの
「暮れ行く街のふたり」で、
哀愁たっぷりの楽曲。
監督は
「ユリゴコロ」の熊澤尚人。
母の面影に似た土屋太鳳を、
向日葵畑で見染めるが、

ラストで彼を引き留めたのは、
向日葵=母ということだったのか?
エモーショナルな
人間ドラマが見たい方、

親にたかられて困っている方、
「鬼殺し」という将棋の
奇襲戦法を知っている方には
お薦めする作品。
それにしても
「菊水月」という将棋の駒は
600万円もするとは驚き。



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