映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「コットンテール」
(日英合作)
2024年3月1日公開(94分)
妻を亡くした
男の再生を描く
ロードムービー。
兼三郎
(リリーフランキー)は、
妻・明子(木村多江)の
葬式でしばらく
疎遠となっていた
一人息子の慧(とし)と
その妻さつき
(高梨臨)、
孫のエミに
久しぶり会う。
酒に酔い、
だらしない態度をとる
喪主の兼三郎に、
慧は苛立ちつつも
気にかけていた。
開封された
明子の遺言状には、
明子が
子どもの頃に
好きだった
「ピーターラビット」の
発祥地であり、
夫婦で行きたいと
思っていた
イギリスの
ウィンダミア湖に
散骨して
欲しいという
内容が書かれていた。
兼三郎と慧一家は、
明子の願いを
叶えるため、
イギリス北部の
湖水地方にある
ウィンダミア湖へ旅出つ。。。。。
夫婦の死別
という点で、
年齢的にも
筆者の心に
かなり響いた作品。
再作陣は英国で、
監督は
パトリック・ディキンソン。
早稲田大学で
日本映画を学び、
今回
長編デビュー。
タイトルの
「コットンテール」は、
ピーターラビットに
出てくる
ウサギの名前。
「ぐるりのこと」
(2008年)でも
夫婦を演じた
二人の演技は
完璧だが、
妻の若い時を
演じる垣松愛理が、
木村多江に
ソックリ過ぎる。
そして、
息子役の
錦戸亮が
また素晴らしい。
ギクシャクした
親子の
微妙な距離感を
うまく表現している。
リリーさんは、
何気ない表情に
悲しみが
凝縮されて、
心を閉ざした
父を好演。
早くも来年の
日本アカデミー賞候補。
身勝手な反面と
妻を愛した
ダンナの側面を
見事に演じている。
「ジャッジ」の時の
英語も使って
欲しかったが、
コミカルは完全封印。
木村多江の
オムツのシーンには
驚いたが、
イギリス湖水地方に
興味のある方、
パートナーを
亡くして気持ちが
まとまらない方、
「ぐるりのこと」が
好きな方には
ぜひ見て頂きたい良作。
94分に
上手くまとめた作品。
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