映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「ソイレント・グリーン」
デジタルリマスター版
(1973年6月9日・日本初公開)
2024年5月17日公開(97分)
73年の傑作SFが
デジタル化して
リバイバル。
2022年、
ニューヨーク。
爆発的な
人口増加のせいで
人々は住む
場所を失い
食糧難も常態化、
さらに急激な
気候変動によって
街は熱波に
さらされていた。
超格差社会
となった
世界では、
多くの人々が
政府から
週に一度
配給される
栄養食品
「ソイレント」を
待つだけの
無為な日々を
過ごしている。
そんな中、
究極の栄養食を
うたう新製品
「ソイレント・グリーン」を
発表したばかりの
ソイレント社
幹部サイモンソン
(ジョゼフ・コットン)が
何者かに
殺害される
事件が発生し、
殺人課の刑事
ソーン(チャールトン
・ヘストン)が
捜査に
乗り出すが。。。。。
73年当時に続いて
2回目の劇場鑑賞。
ラストは
わかっているものの、
50年前に
ここまで現代を
予測した
作品内容に再度、
衝撃を受けた。
原作は
米SF作家
ハリィ・ハリスンの
「人間がいっぱい」。
まさに
人口爆発し、
今や世界は
80億人の
人口をかかえ、
多くの貧しい
国の人々は
食べるものに
困っている。
そして、
温暖化などの
異常気象により
環境は破壊され、
野菜などは
見たこともない
人もいる。
まさに人類への
警鐘をした
作品だが、
この本のとおりに
人間は生きている。
50年前に
理解できなかった
家具人間や
本人間、
そして
ラストの「ホーム」
での死。
見たことも無い
大自然の映像と
好きな音楽が
流れる中、
一応、
尊厳死させられ、
その死体は
工場に運ばれる。
まさに
人間の家畜化。
「ホーム」は、
どこか「PLAN75」を
奇想させた。
プランクトン
から作る
グリーンの
合成食品の
サンプル(?)を
劇場で
もらえる作品は、
このリバイバル期間に
是非、劇場で
見てもらいたい
ディストピアの傑作。
監督は
「ミクロの決死圏」
「トラ・トラ・トラ」などの
大作エンタメが多い、
リチャード
・フライシャー。
名優エドワード
・G・ロビンソンの
遺作であり、
チャック・コナーズ
らも出る
豪華作品。
「ソイレント」は、
Soy(大豆)と
Lentil(レンズ豆)と
植物由来を
思わせる
名前になっているのも
恐ろしい。
また背景となる
2022年を
既に過ぎている
ことも不思議な
感覚を
呼び起こさせる。
SF好きには
超お薦めでしょう。
コメント
ソイレントグリーンは1973年の映画ですね。私が小学生の頃。
その時代は、人口爆発で地球が枯渇して大変なことになると信じられ始めた時代。
しかし、それからわずか50年ほどで、アフリカを除くほとんどの地域で人口減少が始まっているなんて、リアルな時代の変化はSF映画を超えていることに、驚きを隠せません。
映画は本当にその時代時代を写す鏡のようですね。
そうやって、たくさん映画を観ていくと、SF映画には時代時代の流行があるなとわかりますね。 1970〜80年代は、人口爆発がテーマで、ソイレントグリーンのような話と、エイリアンやStar Wars、ブレードランナーのように他の惑星への移住や共和国形成など、宇宙に拡大していく話が多い。80年代半ばから90年代はコンピューターや機械が人間を支配する話。ターミネーターやマトリックス。2000年ごろは、DNA操作(クローン含む)。ガタカやアイランドなど。 2010年ごろから、アンドロイドと恋愛は成り立つか?みたいな映画が出始め、今は完全にAIとの共生がテーマになっているなと感じます。
時代別に振り返るSF映画史ありがとうございました。言われてみて、改めて気付きました。またのコメントよろしくお願いいたします。