映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「エミリア・ぺレス」
(フランス)
2025年3月28日公開(113分)
麻薬王が
性転換する
奇想天外な
傑作物語。
メキシコシティの
弁護士リタ
(ゾーイ・サルダナ)は、
麻薬カルテルの
ボスである
マニタスから
「女性としての
新たな人生を
用意してほしい」
という極秘の
依頼を受ける。
リタは完璧な
計画を立て、
マニタスが
性別適合手術を
受けるにあたって
生じるさまざまな
問題をクリアし、
マニタスは
無事に過去を
捨てて
姿を消すことに
成功する。
それから数年後、
イギリスで
新たな人生を
歩んでいた
リタの前に、
エミリア・ペレス
(カルラ・ソフィア
・ガスコン)という
女性として生きる
マニタスが現れる。
それをきっかけに、
彼女たちの
人生が再び
動き出す。。。。。
見た後に久しぶりに
打ちのめされた
感があった。
今年の
アカデミー賞
作品賞の中では
一番面白かったし、
筆者には
「ビンゴ!」だった。
ゴールデングローブ賞は
主要4部門を
制したが、
主人公の
ネット等での
失言問題で、
アカデミー賞は
助演女優を含む
2部門に終わった。
その面白さの秘密は、
まず、
クライムものであり、
ミュージカルであり、
コメディである点だろう。
まさにいろんな
楽しみが詰まった
幕の内弁当で、
暗い犯罪映画とは
一線を画している。
また、
トランスジェンダー
ものでもあり、
自身で過去を清算し、
運命を切り開いて
いくお話。
ただ、
彼が女になりたい
ことはさらっと描き、
その後の女としての
生活に焦点を
当てたことも
脚本のうまさだろう。
さらに、
犯罪の限りを
尽くした麻薬王が、
慈善家のNGOに
変身する点は
コメディ。
しかし、
子供たちに
固執した結果、
あのエンディング
となってしまう。
子供たちは
臭いで父だと
気づいていたが、
女に生まれ
変わる時点で、
家族は捨てないと
いけなかった。
ロンドンでの
リタとの偶然の
出会いは、
完全にエミリアが
仕組んだものだろう。
本気のダンスや
楽曲の多さも
中途半端でなく、
「ディーパンの闘い」
(2015年)や
「ゴールデン・リバー」
(2018年)の
ジャック
・オーディアール監督の
企みが見える。
共演の
セレーナ・ゴメスも、
マニタスの元妻で
強烈な個性を示し、
存在感たっぷり。
夜中の回で、
観客は筆者のみ
だったが、
こんな面白い作品を
見逃している
日本の観客は
本当に残念。
メキシコの
日常や怖さや
十分に表現された
圧倒的熱量の作品は
超超お薦めです。
この作品も
レーティングが
Gとは信じられない。
「女性として
生きていきたい」
と言われたら、
あなたは手を貸しますか?
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