映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「黒い雨」
1989年5月13日公開
井伏鱒二の
同名小説を映画化した
原爆の恐怖を描く
モノクロ作品。
昭和20年8月6日、
米軍によって広島に
原子爆弾が投下された。
高丸矢須子(田中好子)は
郊外におり難を逃れたが、
その後の黒い雨を浴びる。
その5年後、
福山市に移住した矢須子は
結婚適齢期を迎えるものの
被爆を疑われ破談が続いていた。
家族(北村和夫と市原悦子)は
何とか矢須子の縁談を
まとめようとするが、
その間にも原爆による病は
矢須子の体を蝕み
続けていくのだった。。。。。
わずか80年前のことだが、
原爆の地獄絵図だけでなく、
その後も続く
原爆症の恐ろしさを描いた。
これは原爆を経験した
日本でしか描くことができず、
日本人なら
見ておくべき作品。
原爆が落ちた瞬間の電車内、
爆風の威力、
ただれた皮膚であるく人々、
炭化した人間などの
ピカの凄まじい威力を
表現する。
そして、
元気だった人間も、
突然のように
亡くなっていった
事実が描かれる。
また、
帰還兵がバスの
エンジン音が聞こえると、
敵戦車と思い込み、
地雷をしかける
真似をするPTSDなど、
戦後とは思えない光景にも
胸を引き裂かれる。
主演の田中好子は、
体当たりの演技で、
アカデミー賞主演女優賞を獲得。
彼女の本作への
覚悟が読み取れる。
共演は他に、
三木のり平、小沢昭一、
小林昭二、大滝秀二、
殿山泰司ら。
監督は
「復讐するは我にあり」
「うなぎ」「カンゾー先生」
などの名匠・今村昌平。
音楽は
武満徹。
アカデミー賞では
11部門独占、
作品賞を含む
主要6部門も受賞。
原作は教科書でも読んだ
「ジョン万次郎漂流記」
「山椒魚」の井伏鱒二。
彼は広島出身。
ピカを直接受けなくても、
原爆症になる恐ろしさ。
世界中が知るべきだろう。
カンヌ映画祭では高評価だったが、
他の国の方は観てないのか?
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