映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「悪は存在しない」
2024年4月26日公開(106分)
ヴェネチア映画祭
銀獅子賞受賞の
難解ドラマ。
自然豊かな
高原に位置する
長野県水挽町は、
東京からも
近いため
近年移住者が
増加傾向にあり、
ごく緩やかに
発展している。
代々その地に
暮らす
巧(大美賀均)は、
娘の花(西川玲)
とともに
自然のサイクルに
合わせた
慎ましい生活を
送っているが、
ある時、
家の近くで
グランピング場の
設営計画が
持ち上がる。
それは、
コロナ禍のあおりで
経営難に陥った
芸能事務所が、
政府からの
補助金を得て
計画した
ものだった。
しかし、
彼らが町の
水源に
汚水を流そうと
していることが
わかったことから
町内に動揺が
広がり、
巧たちの
静かな生活にも
思わぬ余波が
及ぶことになる。。。。。
「ドライブ・マイ・カー」で
アカデミー賞を
はじめ各賞を
総なめにした
濱口監督作品が、
再びヴェネチアで
受賞した
ということで、
劇場へ。
このような
受賞作が、
多くの劇場で
公開されないのは
変だなと
思いつつ
鑑賞したら、
理由は
明らかとなった。
冒頭から
森を下から
撮ったシーンが
続き、
俳優陣も
棒読みのような
セリフ回しで、
物語が動くまで
相当の時間が
かかる。
有名どころも
出ていないので、
劇場内は
4-5名だった。
興行的なことは
さておいて、
本作も各賞を
受賞し、
評論家受けは
良い。
結局、
グランピング説明会を
開いた2人も
良い人だったが、
唐突すぎる
ラストは
驚くばかりで、
理解するのは
難しいだろう。
タイトルの
「Evil does not Exist」
との落差が大きく、
鑑賞した人は
悩まされる。
テーマは
「バランスの大切さ」
だと思うが、
中身は見た人に
委ねるので、
単純な
ストーリーを
好む方は
やめた方が
いいだろう。
鹿の水飲み場に
代表される
日本の
美しい自然は
たっぷり
表現され、
車から撮った
シーンの多さも
特筆される
作品。
「瀕死の鹿は
人を襲うかも
しれない」から、
花は襲われたと
解釈するのが
妥当か、
頭を使い方には
お薦め。
それにしても、
受賞の数だけで、
あの黒澤明監督と
濱口監督を
同等の評価を
下そうとする
マスコミは、
黒澤映画を
全部見てから
コメントして
欲しい。
黒澤映画は、
ドラマの深さと
エンタメ性の
バランスが最高で、
これに
撮影技術も
加わっており、
残念ながら、
比較できる
レベルではない。
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