「骨までしゃぶる」のあらすじとネタバレ⁈遊郭に売られた女が幸せを掴むまでの物語。

2025年
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映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)

「骨までしゃぶる」

(「花街、色街、おんなの街」より)
1966年6月12日公開(88分)

 遊郭に売られた女が
幸せを掴むまでの物語。

明治30年代の洲崎新地
(現在の江東区
東陽1丁目あたり)。

二流遊郭・松岡楼に
売られたお絹
桜町弘子)は、

その美しさから
たちまち評判の
遊女になり、

廓での生活にも
馴染んでいく。

そんなある日、

甚五郎(夏八木勲)という
男が彼女の客になった。

ところが彼はお絹に
触れることもなく
朝を迎えてしまう。。。。。

タイトルがかなり
えげつないので、

変な期待もしたが、
ヌードも少なめの
ハッピーエンド作品。

貧農の娘が18歳
(明治15年生まれの設定で、
明治33年なので)で

吉原と双璧の花街に売られ、
地獄の生活を送る。

100円で彼女を買った
ブローカーは、

130円で売春宿に
売られるが、

その130円が彼女の
借金元本となる
(本来なら100円のはず)。

見どころは、
その借金が減らず、
むしろ増えていく不条理。

厳しい見張りがおり、
足抜けは許さないし、
体罰もある。

田舎出身で学才もないと、
常に搾取される側となる。

まさに
「骨までしゃぶる」状態だが、

主人公は、
初日に鰻を食べさせてくれた

遊郭のオーナー夫婦に
恩義さえ感じている

(その鰻代さえ、
自分の借金になる
ことを知らず)。

お絹役の桜町弘子が、
日本的美人で
素晴らしい演技。

おぼこで遊郭に来たが、
その後、彼女は成長し、

遊郭から抜け出す
ことを画策する。

そこに
「戦国自衛隊」などの
夏八木勲が現われ、
彼女を救うことになる

(ただ、足抜けに失敗した
先輩の例もあるので、
やはり怖い)。

また、
菅井きんが、ものすごい
番頭はんとして活躍。
遊女たちを束ねる悪人。

監督は、加藤泰。
カメラアングルの
面白さに注目したい。

また、
階段落ちのシーンも
迫力あり。

白黒作品ながら、
明治時代の遊郭と

そこに生きる女たちの
生態を見てみたい方、

自由のために生きる
女の力強さや
信念を見たい方、
是非ご覧ください。

ラストのお絹の笑顔に
救われます。

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