映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「愛に乱暴」
2024年8月30日公開(105分)
愛の暴走を描く
ドロドロ・サスペンスの
秀作。
初瀬桃子
(江口のりこ)は
夫・真守
(小泉孝太郎)
とともに、
真守の実家の
敷地内に建つ
離れで
暮らしている。
桃子は義母
照子(風吹ジュン)
から受ける
微量のストレスや
夫の無関心を
振り払うかのように、
石鹸教室の講師や
センスある装い、
手の込んだ献立
といった
“丁寧な暮らし”に
勤しんで
日々を
充実させていた。
そんな中、
近隣のゴミ捨て場で
不審火が
相次いだり、
愛猫が
行方不明になったり、
匿名の人物による
不気味な
不倫アカウントが
表示される
ようになったりと、
桃子の日常が
少しずつ
乱れはじめる。。。。。
夫婦間の
ぎくしゃくは、
すぐに
つかみ取れるが、
さらに
その背景が
明らかに
なっていく
吉田修一の
原作は見事。
これまでも
「悪人」「怒り」
「さよなら渓谷」
などの原作が
映画化されており、
人間の狂気を
描くのに
長けた方。
映像は
カメラ1台が
出演者にずっと
くっついて
いるようで、
他の角度から
撮っている
シーンは
ないように感じた。
カメラ位置が
近いので、
役者さんは
大変だったと思うが、
そこは
「さんかく窓の外側は夜」
などの
森ガキ侑大監督の
狙いだろう。
ゴミ捨て場、
猫、カラス、
スイカ、ベビー服、
チェーンソーなどの
ギミックが
うまく配置されており、
サスペンス感を
盛り上げる。
出演陣も
怪演ぶりが
すさまじい。
「あまろっく」
「お母さんがいっしょ」
など主演作が続く
江口のりこは、
平凡な主婦で
なかったことが
徐々に
わかってくるし、
これだけ
売れっ子なのに、
本作にかける
心意気が
全く違うことが
伝わってくる。
笑わない男を
小泉孝太郎。
さらに過去の
出来事を
因縁に持つ
いやな姑を
風吹ジュンが
演じる。
居間の床下へ
異常な執着を
見せる
「アンダーユアベッド」
のような
展開の作品は、
吉田修一作品が
好きな方、
姑さんと
同じ敷地に
住んでいる方、
結婚が
ストレスな方、
ひとつ歯車が
外れることで
壊れて
いっている方には
お薦めしたい。
「首輪をつけた
飼い猫を捨てる
なんてありえない」
的な
セリフがあったが、
主人公は
まさにそれを
実践していた
という
恐怖と狂気を感じた。
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