映画を愛して、映画大好きだからこそ!
勝手気ままな感想を書かせてもらってます♡♡
映画好きな方も、あまり観ない方も
ご参考までに(*´∀`*)
「君たちはどう生きるか」
2023年7月14日公開(124分)
宮崎駿の
集大成となる
難解な
ファンタジーアニメ。
太平洋戦争中、
牧眞人は実母
・久子を失う。
軍需工場の
経営者である
父親の正一は
久子の妹、
ナツコと再婚し、
眞人は母方の
実家へ
工場とともに
疎開する。
疎開先の
屋敷には
覗き屋の
アオサギが
住む塔がある
洋館が
建っていた。
不思議に思った
眞人は
埋め立てられた
入り口から
入ろうとするが。。。。。
前半は、
疎開先で起こる
日常や主人公らの
紹介がテンポよく
行われるが、
ナツコが疾走した
後半の鳥が
沢山出てくる
「上の世界」
に入ると、
物語は
かなり複雑化
してくるので、
物語が
知りたい
だけの方は
やめた方が
いい作品。
ただ、
ジブリの
過去作品を
オマージュした
キャラクターが
次々と
登場するのは、
ジブリファンには
楽しい。
アオサギの造形は
「千と千尋」の
湯婆婆(ゆばーば)が
変身する鳥に
似ているし、
火を操るヒミは、
「ハウル」の
ルシファーにも
思える。
わらわらは、
「もののけ姫」の
木霊(こだま)か、
「トトロ」の、
まっくろくろすけ。
ナツコは
「ナウシカ」の
巨神兵を操る
女戦士か、
「もののけ姫」の
烏帽子御前
といった具合。
もしかすると
「インコ大王」は
「くれないの豚」?
森に出てくる
虫たちは、
「ナウシカ」の
腐海にいた虫か?
とにかく、
次々と現れる
キャラクターは
多才であった。
筆者が
感動したのは、
若き日のキリコの
登場シーン。
海の上を
ヨットのように
船を操るが、
その海中に
見える岩。
透き通った
水から見える
海底の描写には
驚いた。
タイトルは、
戦前に書かれた
吉野源三郎の
小説
「君たちは
どう生きるか」
から来ているが、
筆者も読んだ
原作とは全く
関係ない。
映画の中で
主人公宛に
死んだ母から
送られた本が、
この小説で、
彼は読みながら
涙を流す。
軍国主義全盛に
書かれた
著書だが、
今の人が
読んでも全く
違和感のない
普遍的な
内容なので、
是非、
若い人には
本書も(漫画版
でもいいので)
読んで欲しい。
宮崎監督も
若き日に
本書を読み
感銘を受け、
本作を
作ったらしい。
若い主人公が、
冒険を通じて
成長していく
姿を描く
作品なので、
アクション
・アドヴェンチャー
部分には、
やはり
宮崎駿監督の
クリエイティブ
さが光る。
凡人には
到底作れない作品。
今の人は
ウクライナ戦争にも
興味を示さず、
おバカな
番組ばかり
見ているが、
日本もかつては
戦争の
当事者であり、
その時の若者は
「どう生きるか」を
考えざるを
得なかった。
その疑問点を
改めて、
現代の
若者に問う
作品として、
大変意味のある
提案となっている。
声の出演は、
菅田将暉、
柴咲コウ、
木村佳乃、他、
書ききれないほど
超豪華。
キムタクも
特別出演らしいが、
誰なのか?
ヒミの声が
棒読みで
へたくそだと
思ったら、
それは
あいみょんだった。
俳優じゃないし、
仕方ないか。
歌は
米津玄氏。
一度引退した
宮崎監督が、
前言撤回で
復活した作品は、
日本人には見て、
感じて、考えて
欲しいので、
超お薦めしたい。
それにしても、
主人公は何で、
自分の頭を
石でかち割ったの?
そこから既に難解。
ジブリだけでなく、
スタジオポノック、
Unfortable、
T2など、
日本の様々な
アニメ・スタジオが
協力して
作っているのにも
驚き。
良かったら、こちらも併せて読んで見て下さい。
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